
オウンドメディアの構築方法|立ち上げの10ステップをプロが直伝!かかる費用と運用成功のポイントも徹底解説

「オウンドメディアを構築したいものの、何から始めたらよいのかまったく分からない」
「そもそも自社においてオウンドメディアの構築は適した施策なのだろうか?」
集客や採用などにつなげるためにオウンドメディアの構築を考えている企業の担当者の中には、上記のような悩みを抱えている方が数多くいます。
オウンドメディアを構築すれば、一時的な広告とは異なり、ユーザーに対して継続的にコンテンツを届けられます。
一方で、オウンドメディアを構築するためには、設計から開発・公開・運営といったさまざまな作業が求められるため、事前に把握したうえで計画的に取り掛かることが大切です。
そこで、この記事では、オウンドメディアの構築方法を設計から運営までの流れに沿ってわかりやすく紹介します。
フラップネクスト式のオウンドメディアの構築から運用までを成功させるために役立つポイントや過去の成功事例も紹介しています。
オウンドメディアの構築を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
オウンドメディアの構築前に知っておきたい基礎知識
企業戦略の一環としてオウンドメディアの構築が効果的であるという話を聞いたものの、そもそもオウンドメディアとはどういったものなのか、詳しく把握しきれていないという人は少なくありません。
そこで本題に入る前に、この章でオウンドメディアに関する基礎知識として以下の項目をおさらいしておきましょう。
オウンドメディアとは
そもそもオウンドメディア(英語:Owned Media)とは、自社で保有するメディアの総称です。
本来はパンフレットや自社サイトなどを含んだ概念ですが、Webマーケティングの領域では「自社で運営・情報発信を行うブログのようなWebサイト」を意味することが多いです。
オウンドメディアを構築する代表的な目的は、例として次のことが挙げられます。
- ユーザーに製品・サービスを認知してもらうための初回接触を狙うこと
- ユーザーに自社および自社が開発する製品やサービスを好きになってもらうこと
上記のように最終的には集客のために活用します。
Facebook・Twitter・InstagramなどのSNSでは、どうしても最新の情報でないとユーザーに接触してもらえません。
また、悩みや困りごとを解決するために何らかの情報を探しているユーザーと接触するためには、GoogleやYahooなどの検索エンジンを頼るしかありません。
以上の2点において、Webサイトにコンテンツを置いてユーザーを待ち構え続けられるオウンドメディアは優れたツールだといえます。
メディアの種類
企業において顧客との接点を作るためのWebマーケティングを推進していく際は、オウンドメディア以外の種類のメディアも活用できます。
具体的には「ペイドメディア」「アーンドメディア」という2つ(下表を参照)であり、これらにオウンドメディアを含めて「トリプルメディア」とも呼ばれています。
種類 | 概要 |
---|---|
ペイドメディア | 企業が費用を支払って広告を掲載する従来型のメディアのこと。 主に、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌およびWeb広告、イベントなどのスポンサーシップなどが該当する。 |
アーンドメディア | 商品やサービスを販売する企業が直接作成せず、フォロワー・ジャーナリスト・インフルエンサーなどによって生成されるメディアのこと。 個人が発信しているブログ・SNSおよび個人の口コミなどが該当する。 |
上記2つのメディアに対して、オウンドメディアの特徴は、Webメディアを運営し、検索エンジンの上位に掲載させることでリードの獲得を目指す点にあります。
オウンドメディアを立ち上げるメリット
オウンドメディアを構築し運用する代表的なメリットを下表にまとめました。
メリット | 概要 |
---|---|
効果的にブランディングできる | 記事を積み重ねることで、自社のブランドの内容をわかりやすく効果的に伝えられる。 |
顧客のロイヤルティ向上につながる | メディアでのコミュニケーションを通じて顧客に自社製品を深いレベルで理解してもらうことで、ファンになってもらえる。 |
広いエリアの顧客を獲得できる | ネットで発信するため、顧客の場所を問わず、日本全国から新規顧客を獲得できる。 |
コンテンツが資産として蓄積される | Webに記事が蓄積されていくため、新規にアクセスしたユーザーも、過去の記事を容易に読める。 |
宣伝広告費を軽減できる | 広告・プロモーション戦略の一環として位置付けられ、広告コスト全体を抑えることが可能。 |
たとえオウンドメディア単体では高い効果が期待できないというケースであっても、ペイドメディアやアーンドメディアと組み合わせて運用することで、高い効果が期待できます。
オウンドメディアの構築前におこなうべき設計
オウンドメディアを構築する際は、事前に設計と呼ばれるプロセスを済ませておく必要があります。
オウンドメディアは、他のメディアと比べるとコストをかけずにWebマーケティングを推進できます。ただし、それは正しく設計し戦略に沿って計画的に構築・運用できた場合に限ります。
本章では、オウンドメディアの構築前におこなうべき設計の手順を以下4つのステップに分けて解説します。
オウンドメディア構築前の設計①運用の必要性を検討する
前提として、必ずしも貴社にとってオウンドメディアの構築が必要な施策であるとは限りません。
この点を踏まえて、本当に今取るべき施策を選定し実行するためにも、オウンドメディアを運用する必要性の検討は必要な準備だといえます。
単純に集客を図りたい場合、Google広告・SNS運用・アフィリエイトプログラムの利用など、オウンドメディアの運用以外にも取れる手段があります。
例えば、次の場合には、他の手段を選択する方が効果的なこともあります。
- 極端にエリアや用途が限定されている製品のマーケティングを検討している場合
- 短期的に成果を出したい場合
オウンドメディアは、成果が出るまでに半年〜1年程度の期間が必要です。
そのため「直近で開催するイベントの集客をしたい」といった場合には、オウンドメディアを開設するのではなく、SNSの運用や広告出稿などで告知をした方が良いでしょう。
オウンドメディア構築前の設計②運用の目的を定める
オウンドメディアの運用を決めたら、必ずメインとなる目的を明確に定めましょう。
目的は、企業によりさまざまですが、具体例として次が挙げられます。
目的の例 | 詳細の例 |
---|---|
集客・リード獲得 |
|
認知拡大・ブランディング |
|
採用 |
|
収益化 |
|
目的を決める際は、次のポイントを踏まえ社内で検討することを推奨します。
- 最終的にどうなりたいのかを明確にする
- 目標となる具体的な数値を設定する
オウンドメディアを運用して、「最終的にどうなりたいのか」「オウンドメディアを活用してどのような課題を解決したいのか」を明確にする必要があります。
- 最終的な目標:商材の売り上げをアップしたい
- 現状の課題:商材の問い合わせ数自体少ないため集客を進めなくてはならない
- オウンドメディアの目的:集客を進める
最終的な目標や現状の課題を明確にすることで、オウンドメディアを運用する目的を定めることができます。
さらにその際は、目標となる具体的な数値を定めておくことも大切です。
- 資料ダウンロード数:月間⚪︎⚪︎件
- 商材の問合せ数:月間⚪︎⚪︎件
上記のように目的を明確に運用しないと次のような事態に陥る場合があります。
- 目標達成に向けて実施すべき施策が定まらない
- さまざまなジャンルのコンテンツが混在しユーザーや検索エンジンからの評価を得られない
- 目的が次々に変化してしまい社内メンバーで認識を合わせることが困難になる
結論として、オウンドメディアを運用する目的を定めないと、最終目標を達成できません。
運用費用やリソースだけが割かれ、何も成果を得られないオウンドメディアとなってしまいます。
やるべき施策は、目的から逆算して戦略設計していく必要があります。
戦略設計はオウンドメディアの土台となる部分です。土台が出来上がっていない状態で進めると意味のないコンテンツを量産してしまったり、コンテンツからどんな成果を得られているのか測定したりすることができません。
また、さまざまな目標を漠然と設定し運用した場合、さまざまなジャンルのコンテンツが混在するメディアとなってしまいます。
「どんなことに特化した会社なのか」がわからずユーザーからの支持を得られないでしょう。
さらにオウンドメディアの目的が次々に変化してしまうと、社内メンバーで熱量や認識を合わせながら運用していくことも困難になります。プロジェクト自体が頓挫してしまうかもしれません。
オウンドメディア構築前の設計③コンセプト・ターゲットを決める
前ステップで定めた目的をもとに、コンセプトとターゲットを定めます。それぞれの概要を下表にまとめました。
コンセプト | 「構築するオウンドメディアがユーザーからどのように見られたいのか」という理想像のこと。 |
---|---|
ターゲット | オウンドメディアの記事を読んでほしいユーザー層のこと。 コンセプトを決めるにあたって、はっきりと決めておく必要がある。 |
例えば、「30代女性」をターゲットに定める場合、この年代・性別が求めている情報を提供するオウンドメディアを目指します。
具体的には「働く30代女性に、美容が楽しくなる情報を発信する」といった、実際のニーズを踏まえたコンセプト作りが求められます。
加えて、オウンドメディアの名称もコンセプトやターゲットに沿って検討するとよいでしょう。
ターゲットが不明瞭な場合、オウンドメディアに掲載するコンテンツの軸が定まらず、方向性がブレてしまいます。統一感を持って運営し、ユーザーからの共感を誘いましょう。
オウンドメディア構築前の設計④目的達成までの道筋・予算を決める
ここでいう目的とは、オウンドメディア運用の目標を数値化したものです。
例えば、以下のような目的を掲げたうえで、いつまでにどの指標をどれほど伸ばすのか、目的達成までの道筋を明確かつ計画的に決めましょう。
- 1ヶ月で〜〜円の売上を生み出す
- 1年で〜〜人のユーザーをサイトの会員にする
目的を掲げることで、オウンドメディア運用におけるゴールへの道筋が可視化されます。ゴールに辿り着くために不足しているものを確認し、改善点を見出しやすくなるでしょう。
オウンドメディアは、目的や利益から逆算して戦略設計することが大切です。
ここがブレてしまうと、立ち上げ後時間をかけて運用しても一向に利益につながりません。
目的から逆算した設計ならばフラップネクストにお任せください。
貴社の予算に合わせオーダーメイドで必要な部分のみ支援することも可能です。
お気軽に現状の課題をご相談ください。
オウンドメディアの構築方法【開発・公開・運営の流れ】
設計のプロセスを把握できたところで、本章ではオウンドメディアの構築に直接求められるプロセスとして、開発・公開・運営の流れを以下6つのステップに分けて取り上げます。
それぞれの内容を順番にわかりやすく解説します。
オウンドメディアの構築方法①ドメインの設定
まずは、ドメインを設定しましょう。家を購入するときに例えると、これは住所を決める作業です。
ここで設定したドメインが、周辺に案内する際のURLとなったり、画面上部に表示されるURLとなったりするため、オウンドメディアの顔となる部分を決定する作業だといえます。
なお、企業でオウンドメディアを構築・運用するケースでは、完全に新規で取得するのではなく、企業ドメインのサブドメインやディレクトリ分割を行うことが望ましいです。
一般的に、企業サイトのアドレスは「https://企業名.co.jp」などとなっているケースが多いです。
サブドメインは「https://サービス名.企業名.co.jp」といった形で、従来のURLを踏襲しながらサービスなどで区別したい場合に使用されます。自社ブランディングを踏まえて、ドメインもしっかりこだわりましょう。
オウンドメディアの構築方法②サーバの準備
次は、サーバーの準備をおこないます。サーバーの準備は、家を購入する場合に例えるなら、土地の大きさを決める作業です。
すでに自社でサーバー環境が整備されているケースでは流用が可能ですが、整備されていない場合には新たに契約しなければなりません。
近年の主流は、クラウド型サーバーの活用です。クラウド型サーバーは、保存する容量を気にせず活用できる点が魅力的です。
オウンドメディアの構築方法③デザインの決定
ドメイン・サーバーまでを準備したら、サイトデザインを決定します。家を購入する場合に例えるなら、土地・住所が決定したため、外装をいよいよ決めていくイメージです。
ここで重要となるのが、設計段階で定めた「ターゲット」です。
企業のWeb担当者の多くが、「見栄えが良いサイトにしたい」と思うものです。
しかし、オウンドメディアの構築では、「自分にとって」ではなく「自分たちが定めたターゲットにとって」見栄えの良いサイトにしなければなりません。
例えば、男性がターゲットであればシンプルなデザインが好まれる一方で、女性がターゲットであれば華やかなデザインが好まれる傾向があります。ターゲットに読みたいと思わせるサイトデザインを心掛けましょう。
オウンドメディアの構築方法④開発の実行
続いてオウンドメディアの開発を行います。ここでは、CMSを構築するのが一般的です。
CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)とは、オウンドメディアのコンテンツである文章やクリエイティブなどを一括管理できるツールのことです。HTMLやCSSの知識が無くともWebサイトを簡単に管理・更新できます。
今や多くの企業が導入しており、オープンソースのものから大規模Webサイトを管理できるようなものまで、規模や目的によって千差万別なCMSが存在します。
ひとことにCMSといっても有料・無料のものを含めてさまざまな種類があります。CMSを選ぶ際は、以下のポイントを基準にするとよいでしょう。
- アプローチに必要な機能が備わっているか
- MA(マーケティングオートメーション)やメール配信ツールと連携できるか
- 自社システムとの相性がよいか
オウンドメディアの構築方法⑤各種解析ツールの導入
オウンドメディアの運用を成功させるうえで、検証・振り返りのステップが重要です。
つまり、講じた施策の結果がよかったのか悪かったのか、それがどれほどよい・悪いものだったのかを把握し、改善につなげましょう。
オウンドメディア運用において、継続的かつ戦略的な運用が必要不可欠です。そのためには、検証・振り返りをおこないつつオウンドメディアを運用することが欠かせません。
検証・振り返りを行う際は、定量的にモニタリング・診断できるツールを導入しておきましょう。
例えば、「問い合わせ数」「キーワードの検索順位」「指名検索数」「コンテンツ制作本数」などの指標を数値で把握でき、施策の結果が反映されるツールを導入することが望ましいです。
具体的には、以下のようなツールを導入すると、オウンドメディアの運用に役立ちます。
- Googleアナリティクス(アクセス解析ツール)
- Google Search Console(インターネット検索の分析ツール)
- Googleタグマネージャー(ウェブサイトやモバイルアプリに含まれるタグを素早く簡単に更新できるタグ管理システム)
オウンドメディアの構築方法⑥コンテンツの作成(必要最低限)
デザインや開発とあわせて、オウンドメディア公開時に掲載するコンテンツも作成しておくとスムーズに運用を進められます。
ここではコンテンツの量は、見に来た人に情報量の少ないサイトだと思われない程度のボリュームです。大まかな目安としては、5~30ページ程度です。
コンテンツの作成と並行し、企画・リサーチ・執筆・校正・CMSへの下書き投稿・画像追加・公開など一連の業務フローも決定しておくとその後の運用がスムーズです。
また、オウンドメディアの作り方をさらに詳しく解説した記事もあわせてご確認ください。
オウンドメディアを構築するための手法・ツール
オウンドメディアを構築するための手法・ツールとしては、大まかに以下の3種類が挙げられます。
それぞれのメリットとデメリットを把握し、自社にとって適した手法・ツールを用いましょう。
無料CMS
無料CMSの中には機能が充実しているものが多く、費用負担がないため導入しやすい点が魅力です。
また、オープンソースのCMSであれば、機能やデザインなどカスタマイズの柔軟性が高く、サイトを自由に構築できます。専門的な知識や技術が求められるものの、近年では拡張機能が豊富なCMSが多いため使いやすくなっています。
一方で、無料CMSでは、メンテナンスやトラブル対応も自社でしなければならない点にデメリットがあります。サイトを構築する知識以外にも、トラブルに対応する能力が求められます。
また、無料である分、セキュリティリスクに関するサポートが期待できません。近年対応範囲にあるセキュリティ上の脅威の対策も、自社でおこなう必要があります。
有料CMS
有料CMSの場合、高度なセキュリティに最大のメリットがあります。企業での利用を想定しているものが多く、セキュリティの水準が高く安心して利用できます。サポートも充実しており、トラブル対応のためのコストを省くことが可能です。
一方で、利用にあたって費用がかかってしまう点がデメリットです。パッケージ型とクラウド型のいずれを導入する場合であっても、導入費用・運用費用・月額利用料などが求められます。
企業では、個人情報などの重要な情報を扱うことが想定されます。コストはかかるものの、有料CMSの方がWeb上のトラブル発生リスクが低く、企業での利用に向いています。
以上、無料と有料それぞれのCMSの特徴を解説しました。CMSを活用する際は、以下のポイントを基準に自社に導入するものを選定するとよいでしょう。
ポイント | 概要 |
---|---|
使いやすいか | 直感的に操作できるか、管理画面が煩雑すぎないかに注目するとよい。 |
制作したいサイトに適しているか | オウンドメディアに特化したCMSであれば初めから必要な機能が揃っており、カスタマイズの必要がなく、初心者でもクオリティの高いサイトを制作できる。 |
PDCAサイクルを回しやすいか | ユーザーデータの解析機能やキャンペーン作成機能など、Webサイトの状況を分析したり新しい機能を試したりしやすいものを選ぶとよい。 |
他ツールと連携できるか | 連携により、マーケティング施策をより最適化できたり、営業部門とスムーズにやり取りをできたりと、効率的な業務管理を実現できる。 |
サポート体制・セキュリティが万全か | サポート体制が万全であれば、不具合があった際、迅速に解消できる。 セキュリティがしっかりしていれば、ハッキングなど余計なトラブルを招くことなく安全に運用できる。 |
制作会社への委託
社内にオウンドメディアを構築できる人材やリソースの余裕が不足している場合や、デザインにこだわりたい場合などは、サイトの制作会社に委託することが望ましいです。
その場合、参考にしたいと考えているオウンドメディアや、メディアの目的などを事前に決めておくと外部への依頼がスムーズに進みます。
オウンドメディア構築を外部に委託する場合、以下のポイントを基準に委託先を選定しましょう。
ポイント | 概要 |
---|---|
SEOに知見があるか | 検索上位に自社の記事を表示させるには、SEO対策の知見が必要不可欠 |
オウンドメディア構築の実績が豊富か | 実績が豊富な会社はトライアンドエラーが多いうえに経験豊富であり、メディア構築時に知見を生かしてもらえる |
担当者との相性がよいか | 発注後は制作会社の担当者と2人3脚でオウンドメディア構築を進めるため、相性が大切 |
オウンドメディア構築にかかる費用
続いて、オウンドメディア構築にかかる費用の相場を以下3つの名目に分けて解説します。
サーバー代・ドメイン代
オウンドメディアの構築・運用にかかるサーバー代・ドメイン代の費用相場は年間で数千〜5万円程度です。
オウンドメディア制作費
オウンドメディア制作(構築プロセス自体)にかかる費用の項目と相場を下表にまとめました。
項目 | 相場 |
---|---|
戦略設計・マーケティング費 | 10〜30万円 |
デザイン・コーディング費 | 30〜400万円 |
上記の表を見るとわかる通り、オウンドメディアを立ち上げるためにかかる費用は、「40〜430万円」と金額の幅が大きくなっています。
オウンドメディア運用費
オウンドメディアの運用にかかる費用の項目と相場を下表にまとめました。
項目 | 相場 |
---|---|
システム保守費用 | 1万〜数十万円 |
コンテンツ制作費 | 数万〜数百万円 |
分析調査・改善費用 | 月額10〜30万円 |
オウンドメディアの構築と運用を成功させるポイント【フラップネクスト式コンテンツ制作のコツを直伝】
本章では、オウンドメディアの構築と運用を成功させるポイントを解説します。ここで紹介する以下4つのポイントは、フラップネクストのプロが実践している施策です。
- 定期的にコンテンツ・記事のリライトをおこなう
- 専門家を全体監修者・監修者・ライターにそれぞれ配置する
- ターゲットが検索するキーワードで上位表示させられる記事を作成する
- コンテンツ作成時はキーワードの網羅と重複に注意する
それぞれのポイントを順番に解説します。
また、オウンドメディアの運用のコツを解説した記事もあわせてご確認ください。
定期的にコンテンツ・記事のリライトをおこなう
オウンドメディアの構築・運用にあたっては、コンテンツ・記事を検索順位の上位に表示させることが重要です。そのためには、定期的にコンテンツ・記事のリライトをおこなうことが効果的です。
リライトとは、すでにリリースされているコンテンツ・記事について、テーマは同じままで文章の追加や書き換えをおこない、ユーザーの利便性を考慮した、より良いコンテンツへとブラッシュアップしていく作業のことです。
リライトによってSEO効果を高められ、流入数の向上へとつながります。
リライトの具体的な手順は、以下のとおりです。
- 対象のコンテンツ・記事を洗い出す
- コンテンツ・記事ごとにリライトの内容を企画する
- 実際にリライティングをおこなう
コンテンツ・記事のリライトのポイントについて、詳しくは以下の動画でフラップネクスト代表の山崎が解説していますので、あわせてご確認ください。
専門家を全体監修者・監修者・ライターにそれぞれ配置する
オウンドメディアの構築・運用を成功させるには、全体監修者・監修者・ライターそれぞれのポジションに専門家を配置することが大切です。
ここでいう専門家とは、主に以下を想定しています。
- コンテンツ・記事の対象となる業界で実際に働いている人
- 教授や研究者など学術的な専門家
- さまざまなサービスを利用しているヘビーユーザー
これらの専門家が、オウンドメディアの構築・運用における以下のポジションに対してアプローチをおこなうことで、良質なコンテンツ・記事の制作につながります。
専門家がアプローチする対象 | 主な役割 |
---|---|
全体監修者 | コンテンツ・記事のカテゴリーごとに異なる専門知識が求められるケースにおいて、必要な専門知識を効率的に得られるよう制作者を指示・先導する |
監修者 | それぞれのカテゴリーに関する専門知識を制作者に提供する |
ライター監修者 | 構成作成時点と記事完成時点の2つのタイミングで、ディレクターとして構成・記事をチェックする (※構成段階で内容が不適切な場合、記事作成時に大幅な修正作業が求められるため2段階でチェックする) |
オウンドメディアの構築・運用時に大切な専門家の配置について、詳しくは以下の動画でフラップネクスト代表の山崎が解説していますので、あわせてご確認ください。
ターゲットが検索するキーワードで上位表示させられる記事を作成する
オウンドメディアの構築・運用にあたってコンテンツ・記事を作成する際は、ターゲットのニーズを調査したうえで実際に検索しているキーワードを選定し、それをもとに上位表示させられる記事を作成することが大切です。
ターゲットとなるユーザーは何らかの課題や悩みを解決するために検索をおこない、サイトにアクセスしています。そのため、検索意図を満たした記事でないとユーザーが不満を感じ、離脱してしまう可能性が高いです。
とはいえ、検索ニーズの幅が広いと、オウンドメディアの構築・運営目的のひとつである「ユーザー(会員)の獲得」にはつながりにくいです。その場合、検索ボリュームは少ないものの具体性のあるキーワード(例:「アプリ エンジニア 初心者」)は競合性が低く、コンバージョンしやすくなります。
オウンドメディアの構築・運用におけるキーワード選定のポイントについて、詳しくは以下の動画でフラップネクスト代表の山崎が解説していますので、あわせてご確認ください。
また、動画と同じくBtoB企業でオウンドメディアを運用するポイントを解説した記事も参考にしましょう。
コンテンツ作成時はキーワードの網羅と重複に注意する
オウンドメディアのコンテンツ作成時は、キーワードの網羅と重複にも注意しましょう。
まず、キーワード選定で抜け漏れがあると、ユーザーのニーズを完全には網羅できなくなります。キーワードを網羅する際のポイントは以下のとおりです。
- ベースとなるキーワードのヒアリングを徹底しておこなう
- ツールを用いて関連語を洗い出す
また、キーワード選定をしていると、同じ文言やスペースの有無などでキーワードの重複を避ける必要性が生じます。重複したキーワードを削除しないと、結果として同じ内容のコンテンツを制作してしまうおそれがあるためです。
キーワードの重複を避ける際のポイントを以下にまとめました。
- 上位記事のURLが類似しているものを機械的にマージする
- その後、目視にて重複を削除する
コンテンツ作成におけるキーワードの網羅と重複について、詳しくは以下の動画でフラップネクスト代表の山崎が解説していますので、あわせてご確認ください。
オウンドメディア構築の成功事例【フラップネクスト式!月間PV・問合せ数UPの重要施策】
続いて、フラップネクストが支援した成功事例をご紹介いたします。
この事例では、「フリーランスのエンジニアを企業に派遣するサービス」を運用するオウンドメディアにおいて、月間PV20万および月の問合せ件数100件の獲得に成功しました。
主な成功要因は「コンテンツの作成にあたって、事前にユーザーからの問い合わせにつながりやすいキーワードを整理したこと」です。
具体的な手順を下記にまとめました。
- ターゲット(事例ではプログラマー)が検索するキーワードを整理する
- 整理したキーワードから競合の少ないミドルキーワード(事例では「アプリエンジニア 初心者」など)を抽出する
- ミドルキーワードから、問い合わせにつながりやすいキーワードを絞り込む
上記の手順でキーワードを選定しコンテンツを作成したことで、「PV数20万越え、問い合わせ月100件」を達成しています。
本事例のポイントについて、詳しくは以下の動画でフラップネクスト代表の山崎が解説していますので、あわせてご確認ください。
オウンドメディア構築に関するよくある質問
最後に、オウンドメディア構築を検討しているWeb担当者の方からよくある質問と回答をまとめました。
法人ではなく個人でもオウンドメディアは構築できる?
オウンドメディアの構築方法さえわかっていれば、企業だけでなく、個人事業主や個人の方も立ち上げることが可能です。
個人がオウンドメディアを構築する代表的なメリットを下表にまとめました。
- 毎日投稿する必要がない
- 集客力と経営力の向上につながる
- 育てることで自己の資産になる
- 広告費を抑えて集客を図れる
オウンドメディア構築は専門会社に依頼すべき?
まずは、社内でオウンドメディアの構築・運営に着手してみることをおすすめします。
そのうえで、運用・構築が難しいと感じた場合は、作業工程を理解したうえで専門会社への依頼を検討しましょう。
これにより、内製化するべき業務と外部に任せるべき業務を切り分けられ、外注費の削減につながります。
なお、専門会社に依頼する際は、自社にオウンドメディア構築・運用のノウハウを蓄積することが大切です。
設計から運用までの手順に沿ってオウンドメディア構築を進めよう
オウンドメディアの構築には、設計から開発・公開・運営といったさまざまな作業が求められるため、事前に把握したうえで計画的に取り掛かることが大切です。
オウンドメディアの設計の手順は以下の4つです。
また、オウンドメディアの開発・公開・運用の流れは以下のとおりです。
この記事で解説している内容を参考にオウンドメディアを構築・運用し、貴社の目的達成を図りましょう。
フラップネクストでは、SEO対策をメインに貴社の事業課題を解決します!
「事業目標達成のために必要な施策を教えてほしい」
「自社サイトへのアクセス数をどのように増やせばよいかわからない」
「狙ったキーワードで上位表示ができない」
そんな課題に対して、専門のコンサルタントが事業目標から逆算して最短で成果に繋がる施策を提案します!
貴社の課題を分析した上でオーダーメイドの施策を、WEBに詳しくない方でもわかりやすくお伝えします。
オウンドメディア構築・運営支援サービス【Strategic Media】

株式会社フラップネクストのオウンドメディア構築・運営支援サービス【Strategic Media】では、お客様のメディアにフラップネクストのメディアチームが入り、貴サイトのゴール設定から記事制作、効果検証、リライトまでを一貫してサポートいたします。
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