2023.4.30 オウンドメディア

オウンドメディアのマネタイズ・収益化方法9選【問合せ月100件獲得したビジネスモデルの成功事例】

オウンドメディアのマネタイズ・収益化方法9選【問合せ月100件獲得したビジネスモデルの成功事例】

「オウンドメディアをマネタイズする方法はあるのかな?」

「構築費用を回収して利益を出すための最適な方法が知りたい」

オウンドメディアの収益モデルと言えば「自社商品やサービスの販売」です。

しかし、始めたばかりのオウンドメディアは集客力が弱いもの。

運営者であれば、サイト構築やコンテンツ作成に費やしたコストを回収して、迅速に黒字化したいと思うでしょう。

違和感なく収益化するには、見込み客にとって価値のある有益な情報やサービスを提供することが大切です。

本記事では、オウンドメディアのマネタイズ方法を、成功事例つきで紹介します。

この記事のサマリ
  • オウンドメディアの目的
  • 商業メディアとの違い
  • オウンドメディアをマネタイズする方法<事業貢献・広告掲載>
  • オウンドメディアのマネタイズに成功した事例
  • オウンドメディアをマネタイズする際のコツ
<?php echo get_the_title($author_id); ?>

監修者

株式会社フラップネクスト 代表取締役

山崎 翔太朗

株式会社ウィルゲートに新卒入社。コンテンツマーケティングの商品開発チームリーダーを担当。 その後、株式会社DeNAでメディア責任者を経験。2018年1月に独立しフラップネクストを創業。 得意領域はSEO流入をメインとしたオウンドメディア構築。B2BのSEO施策にも精通。SEO業界歴10年以上。趣味は釣り。 StockSun認定パートナー

経歴

  • 2012年4月-株式会社ウィルゲート
  • 2016年4月-メディア事業の法人新規営業/SEOコンサルタント/オウンドメディア構築パッケージ商品開発
  • 2016年5月-株式会社ディー・エヌ・エー
  • 2018年12月- キュレーションメディアcutaのプロデューサー/編集体制構築・SEO施策の実行・アフィリエイト、タイアップ広告などのマネタイズ施策の実行/大手出版社に常駐し新規ウェブメディアの立ち上げ
  • 2018年1月-株式会社フラップネクスト創業
  • 現在-オウンドメディア立ち上げ支援/SEOコンサルティング/記事制作代行/SEOツールの開発・販売/フィットネス関連メディアの運営

支援実績

大手出版社
HR系SaaS企業
不動産会社
審美歯科
大手出版社
働く主婦向けメディアHR系SaaSのオウンドメディア
マッチングアプリ比較オウンドメディア
不動産投資オウンドメディア
審美歯科のオウンドメディア

もっと見る

オウンドメディアをマネタイズする際は目的を考える

owned_media_purpose

企業がオウンドメディアを運営する本質的な目的は「サイトに集客して成約につなげること」です。

ここではオウンドメディアでマネタイズする仕組みや、商業メディアとの違いを理解しておきましょう。

商業メディアとの目的・ビジネスモデルの違い

オウンドメディアと混同しがちなのが、「商業メディア」です。

Differences_in_revenue_models

商業メディアとオウンドメディアの目的には以下の違いがあります。

メディアの種類 目的
商業メディア メディア自体の収益化
オウンドメディア 自社のマーケティング

商業メディアは直接的なマネタイズを目的としています。目的の例をあげると次の通りです。

商業メディアの目的の具体例
  • 比較やランキング記事を書いてアフィリエイト収入を得る
  • 膨大なアクセスを集めてアドセンス収入を得る

比較記事やランキング記事にアフィリエイト広告を設置し広告収入を得たり、「Googleアドセンス」に登録したうえで、より多くのトラフィックを集めてアドセンス収入を得たりする方法です。

上記のようなビジネスモデルのため「アフィリエイトサイト」と呼ぶ人もいます。

一方オウンドメディアの本質的な目的は、自社のマーケティングです。

ビジネスモデルとしては、見込み客を集客した後に何らかの成約につなげます。
サイト内でマネタイズを完結する商業メディアとは異なり、あくまでも集客を目的としているのが特徴です。

オウンドメディアの目的
  • コンテンツを通じて見込み客に自社を認知してもらう
  • 見込み客に行動を起こさせる
  • コンバージョンにつなげる

「有益な情報を発信してサイトに人を集める」という点では、オウンドメディアも商業メディアも変わりません。

しかし、以下の2点が異なる点を覚えておきましょう。

  • 集客するターゲット層
  • 集客する目的

ちなみに、「自社のマーケティング」を目的としたオウンドメディアで、メディア自体を収益化させることに走ってしまうと、次のようなことが起こります。

失敗の具体例 理由
PV数が多いのに問合せを獲得できない ・広告をCVさせること、もしくはPVを集めることに注力したKWでコンテンツを作成している

・いくらPV数が多くても自社のターゲット層に訴求できるKWでコンテンツを作成できていない

顧客が離れていく ・さまざまなターゲット層に向けたコンテンツが混在し何に特化した会社なのかわからない

・広告ばかりのメディアで信用できないとユーザーが感じている

集客する目的・ターゲット層が異なるということは、土台となる戦略設計やKW選定も別物となります。
そのため、1つのメディアに2つの目的を混在させることは推奨できません。

オウンドメディアは2種類の収益モデルがある

オウンドメディアには、大きく分けて以下2つの収益モデルがあります。

Two_types_of_revenue_models

事業貢献してマネタイズする

オウンドメディアのメインの収益源になります。

見込み客を集客して、自社商品やサービスをセールスしたり、資料請求やお問い合わせを獲得するのが目的です。

自社の事業と関係性の高い見込み客を集客する必要があります。

より詳しい目的の例や方法は、以降の「オウンドメディアをマネタイズ・収益化する方法|事業貢献」にて解説しています。

広告を掲載してマネタイズする

他社の商品やサービスをオウンドメディアに掲載して、マネタイズする方法です。

コンテンツを通してツールが売れたら、マージンが得られる仕組みです。

広告を掲載しすぎると、見込み客に毛嫌いされるリスクがあります。

オウンドメディアの運営目的からズレてしまわないように、自社のサービスと関連性の高い広告のみを厳選する必要があるでしょう。

広告を掲載してマネタイズする詳しい方法は、以降の「オウンドメディアをマネタイズ・収益化する方法|広告掲載」をご覧ください。

オウンドメディアをマネタイズするにはSEOの知識が不可欠

オウンドメディアを収益化するうえで、欠かせないのがSEO対策です。

SEOは、主に以下3つの種類に分類されます。

内部対策

SEOの内部対策は、Googleから適正な評価を得るために行う対策です。

施策内容 特徴
クロール対策 「クロール」と呼ばれるロボットが、サイト内を効率よく巡回できるようにする対策
インデックス対策 公開したコンテンツが、検索エンジンに登録されるようにするための対策
ユーザビリティ対策 ユーザーがストレスなく利用できるオウンドメディアにするための対策

内部対策はSEOの基礎的な部分になります。

検索順位を左右する要素は少ないものの、内部対策を行わなければ、土俵にのることはできません。

オウンドメディアを立ち上げたら、まずやるべきSEO対策と言えるでしょう。

外部対策

SEOの外部対策は、オウンドメディアの権威性を高めるために行う対策です。

施策内容 特徴
被リンクの獲得 他社のサイトから自社オウンドメディアにリンクが設置されること
サイテーションの獲得 第三者のSNSやサイトで、自社の会社名や電話番号などがテキストベースで引用されること

被リンクとサイテーションは「引用される」という点で共通しています。

リンクとして紹介されるか、文字ベースで紹介されるかの違いです。

どちらも第三者に引用されているため、自社の権威性を高める効果があります。

その結果、オウンドメディア自体の力(ドメインパワー)が上がり、コンテンツが検索上位に表示されやすくなるのです。

外部対策は、オウンドメディアの評価を高める重要な要素と言えるでしょう。

コンテンツSEO

コンテンツSEOは、ユーザーが求める情報を発信することを通して、検索エンジンで上位表示させる施策です。

施策内容 特徴
キーワード選定 見込み客の集客に適したキーワードを選定する
コンテンツ作成 検索ニーズを満たしつつ、独自性や専門性の高いコンテンツを作成する
リライト コンテンツを最新の状態に保つために、内容を編集する

コンテンツは、見込み客とオウンドメディアをつなぐ生命線になります。

見込み客が興味を持っているキーワードを選定することが大切です。

キーワードを選定したら、検索ニーズを満たすコンテンツを作成します。

読み手の悩みや疑問を解消しつつ、オリジナルな内容を盛り込むと、検索エンジンで上位を獲得しやすくなるでしょう。

公開したコンテンツは、定期的にリライトして鮮度を保ちます。

オウンドメディアに集客してマネタイズするには、複数のキーワードで検索上位を獲得しなければなりません。

独自性や専門性があり、読み手にとって分かりやすいコンテンツを目指しましょう。

オウンドメディアを事業貢献やマネタイズにつなげる方法

owned_media_Revenue_model_1

ここでは、事業貢献してマネタイズする方法を4つ紹介します。

自社商品やサービスを購入してもらう

自社の商品やサービスを購入してもらい、マネタイズする方法です。

オウンドメディア内にバナーや購入ページへの導線を設置して、コンテンツから見込み客を誘導します。

ただし高額な商品の場合、ユーザーは即決せず時間をかけて比較検討します。

この際、オウンドメディア内に比較コンテンツを作成しておき、内部リンクで適切に紹介できると、ユーザーはスムーズに比較検討できるでしょう。

比較コンテンツを通じて優れたポイントを訴求できれば、成約率を高める効果が期待できます。

必要なコンテンツを適宜作成して、効果検証できるのはオウンドメディアならではです。
また、施策として次のコンテンツもユーザーの興味・関心を引く際に役立ちます。

  • 購入者によるレビューを入れる
  • 開発担当者によるインタビュー
  • 商品・サービスの魅力や詳細

特に、第三者からの評判は、信頼性につながり購入へのひと押しとなります。

ただしいくらレビューを集めても、商品に対して感謝の言葉を述べるレビューの場合、「商品を使うと結局どうなるのか」がユーザーに伝わりません。

そのため、レビューには定量的な数値を含め「商品を利用することで叶う未来」に具体性を持たせて訴求しましょう。

数値を含める例
  • 「サイトのPV数が50→500にアップした」
  • 「3ヶ月で10kgの減量に成功した」
  • 「偏差値が55から63までアップした」

具体的な数値を含めることで、商品を使用して得られる結果を想像しやすくなります。

お問い合わせの獲得

オウンドメディアにお問い合わせフォームを設置し、商品やサービスの契約・購入につなげてマネタイズする方法です。

直接マネタイズする方法ではありませんが、「商品やサービスの購入」につなげるために大切なポイントとなります。

特に、高額な商品やサービスは、ユーザーの温度感的にオウンドメディアを見ただけで購入に至らない場合がほとんどです。

そこで、お問い合わせフォームを設置して面談などを行い、見込み客を育成する必要があります。

  • コンテンツ内に問い合わせフォームを設置
  • 問い合わせフォームのリンクボタンを設置
  • トップページにバナーを設置

上記のような対策がおすすめです。

お問い合わせを獲得するには動線設計が欠かせません。

見込み客にとって、ストレスなく問い合わせできるように、リンクやフォームの設置場所を模索しましょう。

具体的には以下などに設置することを推奨します。

  • 記事のリード文配下
  • 記事の最下部
  • ブラウザバックした際にポップアップ

上記に加え、文字数が多い記事の場合には記事中に適宜問合せフォームを設置します。

見込み客の情報を獲得

オウンドメディアから見込み客の情報を獲得したのち、メールやLINEなどを活用しながら顧客の育成を行ってマネタイズにつなげる方法です。

見込み客の情報を獲得する方法として、例えば、次のような施策を実施します。

  • 自社のノウハウをまとめたホワイトペーパー
    →ダウンロードする際に会社名・メールアドレス・担当者名情報を獲得
  • 質問に答えるだけで最適方法が見つかるLINEの診断テスト
    →LINEのアカウント情報を獲得

無料かつ、ユーザーにとってのベネフィットを提示できれば、見込み客の獲得が叶います。

獲得した見込み客は、メール配信で教育し、セールスにつなげることが可能です。

  • お役立ち情報
  • 自社商品の制作プロセス
  • メルマガ読者限定の割引特典の配布

上記のような情報を提供して、商品の売れ行きアップを目指しましょう。

自社ブランディングで認知度アップ

オウンドメディアを活用して自社ブランディングを行い、認知度を高めてマネタイズする方法です

商品を購入する際、ユーザーには次のニーズがあることが多いです。

  • 販売元が信頼できる会社なのか気になる
  • ⚪︎⚪︎を重視して選びたいという独自の評価軸がある

そこで、オウンドメディアのコンテンツから次の情報を発信することをおすすめします。

  • 独自のノウハウや解決方法の提示
  • 商材やサービスの強み

ユーザーの悩みを解決できるような専門性の高いコンテンツを配信していれば、「⚪︎⚪︎に専門的な会社」として見込み客に安心感を与えることができます。

また、「象が乗っても壊れない」など商材独自の強みをアピールすれば、「丈夫さを重視して選びたい」といったユーザーの評価軸と商材を結びつけることが可能です。

「⚪︎⚪︎に専門的な会社と言えば貴社」「⚪︎⚪︎を重視するなら貴社の商品」となれば、受注率や成約率も上がるはずです。

オウンドメディアをうまく活用して、ブランディングと認知度アップを進めましょう。

オウンドメディアをマネタイズ・収益化する方法|広告掲載

owned_media_Revenue_model_2

ここでは、オウンドメディアに広告を掲載して、マネタイズする方法について解説します。

SSP

SSPは「Supply-Side Platform」の略で、収益性の高い広告を自動で選別・掲載できるツールです。

アクセス数の多いオウンドメディアを構築できると、広告枠を販売できるようになります。

貴社のオウンドメディアの集客力を使って、商品やサービスを紹介してほしいと考える企業がたくさんいるからです。

  • 広告の設置場所
  • 広告の業種
  • 広告枠の値段

上記を設定しておくと、条件に合った最も収益性の高い広告を自動で掲載してくれます。

手間をかけずにマネタイズできるので、1つの収益源としておすすめです。

インフィード広告

インフィード広告は、以下画像のようにオウンドメディアのコンテンツと同じ形式で表示される広告です。

in-feed_ads

オウンドメディアに溶け込んだデザインになるため、見込み客の興味を引きやすく、クリック率が高くなる傾向にあります。

あからさまな広告に嫌悪感を感じる人に対しても効果的です。

ただし、人によっては広告と知らずにクリックして、ストレスを感じる原因にもなるでしょう。

広告を表示させる頻度や、設置場所を吟味する必要があります。

アフィリエイト

アフィリエイトは成果報酬型の広告を掲載して、マネタイズする方法です。

オウンドメディアにアフィリエイトリンクを設置し、そこから成約が確定すると報酬がもらえます。

代表的なアフィリエイトの例は以下の通りです。

  • コンテンツ内でウォーターサーバーを紹介
  • アフィリエイトリンクから読者がウォーターサーバーを契約
  • アフィリエイト報酬を獲得

ただし、貴社の事業と関係のない商材の紹介は、ユーザーの離脱につながるため推奨できません。

具体例として以下のように活用すると良いでしょう。

例:オウンドメディアの運用目的が自社のウォーターサーバーの成約獲得
1. 比較検討段階にあるユーザーと接点を持つためにウォーターサーバーの比較記事を作成
2. 紹介する他社商品はアフィリエイトリンクのあるものを厳選

比較検討段階にあるユーザーは、成約までの温度感が高いため接点を持つことができる記事の作成がおすすめです。

また、自社商材の成約に至らなかった場合も、報酬を得られるのが良い点です。

アフィリエイトを行うには、ASPというプロバイダに登録します。

メジャーなASPは以下の通りです。

  • A8.net
  • afb
  • バリューコマース
  • もしもアフィリエイト
  • Amazonアソシエイト

上記のASPから、関連性の高い広告を探して提携する仕組みです。

収益性は高いものの、アフィリエイト広告を利用しすぎるのはよくありません。

見込み客に役立つツールや、サービスがあったときのみ利用するようにしましょう。

記事広告

記事広告は、他社の商品やサービスを紹介するタイアップ記事を作って、マネタイズする方法です。

アフィリエイトと似ていますが、ASPを介さず直接企業とやり取りします。

報酬額は「コンテンツにどれくらいのアクセスが流れているか」によって変わる仕組みです。

ただし、記事広告の頻度が多くなると、商業サイトのようになってしまいます。
その際以下のようなデメリットがあります。

  • オウンドメディアの信頼性が低下する
  • 広告主も良い効果を得られない

関連性の高い業種の商材のみを紹介したり、記事広告を投下する頻度にバランスを取ったりすることが大切です。

オウンドメディアをマネタイズした成功事例【問合せ月100件獲得・アクセス2倍】

owned_media_Success_story

ここでは、オウンドメディアのマネタイズに関する成功事例を2つご紹介します。

BtoB向けのオウンドメディアで月間20万PV・問合せ月100件獲得した成功事例

BtoB向けのオウンドメディアで、月間20万PVと問合せを月100件獲得した成功事例です。

オウンドメディアの目的は、エンジニアの人材紹介サービスのために、案件を獲得したいフリーランスを集めることでした。

成功要因は以下の通りです。

  • 検索ボリュームが少なく成約率の高いキーワードを選定
  • 現役のエンジニアにコンテンツ作成を依頼

例えば「プログラミング」というキーワードは、検索ボリュームは多いものの、検索ニーズはバラバラです。

そのため、「プログラミング」というキーワードでのコンテンツ作成には以下の問題点があります。

  • 競合が多く上位表示の獲得が難しい
  • ターゲット(仕事を探しているエンジニア)以外も検索しているため、上位表示を獲得しPVを集めたとしても成約につながりにくい

この点「アプリ エンジニア 初心者」のようなキーワードは、競合性が低く検索ニーズも明確。

具体性のあるキーワードのため、成約率も高い特徴があります。

また、コンテンツを積み上げていく中で、エンジニア初心者の流入が増えてきました。

そのため、エンジニア初心者向けのスクールを開設し、新たな収益源も生まれています。

人材紹介サービスではマネタイズできない層に向けて、新しいビジネスモデルを作ったことで、さらに収益を伸ばした成功事例です。

クリニックのオウンドメディアでアクセスを2倍以上に伸ばした成功事例

歯科クリニックのオウンドメディアで、アクセスを2倍に伸ばした成功事例です。

アクセスを伸ばすために行った施策は以下の通り。

  • マイナスをなくす施策
  • 被リンクの獲得

「マイナスをなくす施策」とは、すでに上位を獲得している競合と同じレベルのSEO対策を行い、検索上位を獲得する土台作りになります。

被リンクの獲得では、以下のような施策を行いました。

  • ポータルサイトの掲載
  • メディアへの寄稿や監修
  • 公的機関や協会への加盟

権威性や信頼性の高いサイトからの被リンクは、オウンドメディアの評価を高める効果があります。

半年ほどかけて被リンクを30件ほど獲得。

その結果、徐々にコンテンツが上位表示されはじめ、同時に成約数も伸びていきました。

手堅い施策を地道に行い、オウンドメディアのマネタイズを達成した成功事例です。

オウンドメディアを成功させる3つのコツ【再現性◎フラップネクスト式戦略】

owned_media_success_secret

ここでは、自社コンテンツを検索上位に表示させる方法と、被リンクの獲得方法について見ていきましょう。

コンテンツの作成フローを設計する

質の高いコンテンツを作るには、専門性と独自性を含めることが大切です。

品質を担保するには、以下3つの担当者をつけてコンテンツを作成することをおすすめします。

アドバイザー

アドバイザーは、その分野に精通する人物で、オウンドメディア全体を監修する人です。

例えば、産業用ロボットの分野では「ロボットの種類に詳しい人」と「ロボットの導入フローに詳しい人」は違います。

各分野に精通したアドバイザーがいれば「そのカテゴリーのことは〇〇さんに聞けばいいよ」と、コンテンツ作成がスムーズに進められるでしょう。

コンテンツの専門性を高めるうえで、最も重要になるポジションです。

ディレクター

ディレクターは、コンテンツを監修する役割を果たします。

主に、ライターが構成を完了した時点と、執筆が完了した時点でチェックを行なう流れです。

ライターは文章を書くプロではありますが、必ずしも専門的な知識を持っているわけではありません。

そのため、ディレクターが監修をしつつ、アドバイザーに確認して貰う必要があります。

  1. ライター:構成完了
  2. ディレクター:構成をチェック
  3. アドバイザー:専門性が担保されているか確認

上記の流れで、読みやすさと専門性を担保できます。

ディレクターは、各分野に関する基礎的な知識をインプットしておくことも大切です。

アドバイザーから参考サイトや書籍などを紹介してもらうとよいでしょう。

ライター

ライターは、コンテンツの構成・執筆を担当します。

コンテンツ作成にあたり、重要になるポイントは以下の通りです。

  • オウンドメディアの目的
  • ターゲット設定
  • ターゲットに合った言葉選び

例えば、収益化の方法が「問合せ獲得→サービスの成約」の場合、見込み客がターゲットになるでしょう。

ターゲットに専門知識がない場合、専門用語を極力使わず、分かりやすいコンテンツが求められます。

反対に、ターゲットが専門知識に精通しているなら、より具体的で専門性のあるコンテンツを作成しなければなりません。

集客したい人物像を設定して、ターゲットに適したコンテンツ作成を目指しましょう。

コンテンツをリライトする

リライトとは「コンテンツを再編集すること」です。

コンテンツをリライトしないと、情報が古くなり、徐々に検索順位が落ちていきます。

定期的にリライトを行い、コンテンツの鮮度を保つことが非常に重要です。

リライトは、以下の流れで行いましょう。

対象コンテンツを洗い出す

まず、リライトするコンテンツを洗い出します。

リライトするコンテンツの条件は以下の通りです。

  • 公開から6ヶ月たっている
  • 20〜4位ほどにランクインしている
  • 検索順位は圏外だがアクセスが集まっている

コンテンツを公開してから6ヶ月ほどたつと、検索順位が安定します。

このタイミングで20〜4位ほどにランクインしているコンテンツは、リライトすることで、検索順位を上げられる可能性が高いです。

また、検索順位は圏外なものの、アクセスが集まっているコンテンツも対象に含めます。

狙ったキーワードで圏外でも、別のキーワードで上位を獲得できている可能性が高いからです。

リライトするコンテンツを洗い出したら、スプレッドシートなどにまとめておきましょう。

リライト内容を企画する

次にリライトの具体的な内容を決定します。

  • 見出し構成の入れ替え
  • 不足している情報の追加
  • 不要な情報の削除

上記のポイントを意識して、リライトの内容を企画しましょう。

むやみに情報を詰め込んだコンテンツは、検索ニーズとズレが生じてしまいます。

検索ニーズに対して、過不足のないコンテンツを意識してください。

ライティング

企画内容をもとに、コンテンツをリライトしていきます。

リライトが完了したら、推敲を行い最終チェックをしてください。

分かりにくい言い回しを見つけたら、再編集してコンテンツの質を高めていきましょう。

最終チェックを完了したら、コンテンツを再公開します。

被リンクを獲得する

被リンクの獲得に効果的な方法は以下の通りです。

プレスリリース

PR TIMESやPR FREEなどにオウンドメディアを掲載して、被リンクを獲得する方法です。

  • 自社のキャンペーン情報
  • 新商品・サービスの情報
  • アンケートの調査結果

例えば、PR TIMESで、見込み客が興味を持つキャンペーンを紹介します。

これにより、被リンク獲得と見込み客の流入が見込めるでしょう。

難易度が低く、質の高い被リンクを獲得できるおすすめの方法です。

協会へ加盟する

自社に関連度の高い協会や連盟に加入して、被リンクを獲得する方法です。

飲食系なら、自治体の飲食店組合に加入することで、被リンクを獲得できます。

関連性の高い協会に絞ることが大切です。

専門家の取材記事を作成する

その業界の専門家の取材記事を作成して、被リンクを獲得する方法です。

  • 取材記事を作成
  • 先方のサイトで自社オウンドメディアを紹介してもらう

上記の流れになります。

専門家は「こちらのオウンドメディアで取材していただきました」と権威性をアピールできるのがメリットです。

オウンドメディアの流入数が多いほど、交渉もしやすくなるでしょう。

記事を監修して被リンクを獲得する

他サイトの監修者になって被リンクを獲得する方法です。

自社に専門知識を持った人材がいる場合「この記事の監修者」として、他サイトに名前を貸すことができます。

監修者の紹介欄で、自社のオウンドメディアを紹介してもらえれば、被リンクを獲得可能です。

体験談を記事にする

体験談を記事にして被リンクを獲得する方法です。

営業方法は2つあります。

1つ目は、まだ自社のサービスを利用したことのない人に体験してもらい、レビュー記事を書いてもらう方法です。

サービスを体験してもらったことを、自社のオウンドメディアでも紹介します。

2つ目は、すでにレビュー記事を書いてくれているメディアやブログに、取材させてもらう方法です。

「こちらのレビュー記事をもとに取材させてください。取材したことは、弊社のオウンドメディアでも紹介させていただきます」と営業します。

相手にとっても被リンク獲得ができる点を伝えるとよいでしょう。

Instagramのまとめ記事を作る

Instagramの投稿から「まとめ記事」を作成して、被リンクを獲得する方法です。

投稿者へ「あなたの投稿がとても素敵なので、弊社のコンテンツに使わせてください」と交渉します。

OKがもらえたらコンテンツを作成し「弊社のコンテンツで紹介されたことをシェアしてもらえませんか?」と営業する流れです。

比較サイトに掲載してもらう

比較サイトに掲載してもらい、被リンクを獲得する方法です。

「弊社のオウンドメディアでも紹介させていただきます」と営業すれば、双方にとってメリットがある点を打ち出せます。

信頼できる比較サイトをリストアップして、営業してみましょう。

無料のポータルサイトに掲載してもらう

オウンドメディアと関連性の高い、無料のポータルサイトへ掲載して被リンクを獲得する方法です。

ジャンルによっては、無料のポータルサイトをたくさん見つけられます。
具体例としては以下の通りです。

無料ポータルサイトの例
  • エキテン
  • ジモティー
  • エンゲージ

さらに効率よく掲載してもらう際のやり方は以下となります。

  1.  無料のポータルサイトをリストアップ
  2. リストをもとに交渉する

上記のシンプルな方法で、被リンクの獲得が可能です。

オウンドメディアをマネタイズする際によくある質問

owned_media_question

オウンドメディアをマネタイズする際に、よくある質問をまとめました。

どれくらいで成果が出てマネタイズできますか?

オウンドメディアで成果が出るまでには、6ヶ月〜1年ほどかかります。

コンテンツが検索上位に表示されるまでに時間がかかるからです。

複数のコンテンツが検索上位を獲得できると、徐々に見込み客がオウンドメディアに集まり、マネタイズができてきます。

まずは、コンテンツを検索上位に表示することに注力することが大切です。

PVが上がれば収益化できますか?

いいえ。PV(ページビュー)が増えても、見込み客が増えなければ収益化はできません。

そのため、重要になるのは「見込み客の集客に適したキーワード選定」になります。

「アクセスを大量に集めれば誰かが商品を買ってくれるだろう」と考えると、費用対効果が低いオウンドメディアになるので注意してください。

なぜなら、顧客につながらないユーザーに向けたコンテンツを大量に作成してしまうことになるためです。

見込み客の集客に適したキーワード選定には、ターゲットとなるユーザーが貴社の商品を選定するまでの各段階のニーズを調査しカスタマージャーニーを作成する必要があります。

カスタマージャーニーの例は以下画像の通りです。

<例:ダイエット用の青汁を売りたい場合>

簡易的にカスタマージャーニーマップを作成することにより、ユーザーと接点を持つことができるキーワードが見えてきます。

その後は、キーワード抽出ツールを活用し、キーワードを拡張していきましょう。

コンテンツ作成は外部に委託した方がいいですか?

自社にオウンドメディアの運営経験がある人材がいない場合、外部に委託することをおすすめします。

なぜなら、競合の多くがSEOの専門家に依頼しているからです。

現在は、オウンドメディアの競合性が高くなっています。

まずは、専門家の力を借りて運営方法を習得し、徐々にインハウス化していくとよいでしょう。

まとめ

オウンドメディアをマネタイズするには、事業に貢献して収益化できる方法をおすすめします。

  • 自社商品やサービスを購入してもらう
  • お問い合わせの獲得
  • 見込み客の情報を獲得
  • 自社ブランディングで認知度アップ
  • 引き合いの向上

上記のいずれかを達成することが、オウンドメディア本来の運営目的です。

サイト内で直接マネタイズする方法は、適材適所で利用しましょう。

収益化に走りすぎると、商業メディアのようになってしまいます。

商業メディア化してしまうと、自社のイメージを崩しかねないので気をつけてください。

また、コンテンツを検索上位に表示するには、SEOの知識が不可欠です。

専門性や独自性のあるコンテンツの作成や、被リンク獲得など、オウンドメディアをマネタイズするには、やるべきことがたくさんあります。

「費用をかけても間違いないオウンドメディアを作りたい」

「SEOやWebマーケティングの知識を持った専門家に依頼したい」

その場合は、弊社フラップネクストにご相談ください。

SEOのプロフェッショナルが、予算に応じたオウンドメディアの収益化方法をご提案いたします。

フラップネクストでは、SEO対策をメインに貴社の事業課題を解決します!

「事業目標達成のために必要な施策を教えてほしい」
「自社サイトへのアクセス数をどのように増やせばよいかわからない」
「狙ったキーワードで上位表示ができない」

そんな課題に対して、専門のコンサルタントが事業目標から逆算して最短で成果に繋がる施策を提案します!
貴社の課題を分析した上でオーダーメイドの施策を、WEBに詳しくない方でもわかりやすくお伝えします。

無料で自社の課題を相談する

オウンドメディア構築・運営支援サービス【Strategic Media】

株式会社フラップネクストのオウンドメディア構築・運営支援サービス【Strategic Media】では、お客様のメディアにフラップネクストのメディアチームが入り、貴サイトのゴール設定から記事制作、効果検証、リライトまでを一貫してサポートいたします。

    下記フォームに必要事項を入力し、「ダウンロードする」ボタンを 押してください。

    お名前

    会社名

    電話番号

    メールアドレス

    監修者紹介

    株式会社ウィルゲートに新卒入社。コンテンツマーケティングの商品開発チームリーダーを担当。 その後、株式会社DeNAでメディア責任者を経験。2018年1月に独立しフラップネクストを創業。 得意領域はSEO流入をメインとしたオウンドメディア構築。B2BのSEO施策にも精通。SEO業界歴10年以上。趣味は釣り。 StockSun認定パートナー

    経歴
    • 2012年4月-株式会社ウィルゲート
    • 2016年4月-メディア事業の法人新規営業/SEOコンサルタント/オウンドメディア構築パッケージ商品開発
    • 2016年5月-株式会社ディー・エヌ・エー
    • 2018年12月- キュレーションメディアcutaのプロデューサー/編集体制構築・SEO施策の実行・アフィリエイト、タイアップ広告などのマネタイズ施策の実行/大手出版社に常駐し新規ウェブメディアの立ち上げ
    • 2018年1月-株式会社フラップネクスト創業
    • 現在-オウンドメディア立ち上げ支援/SEOコンサルティング/記事制作代行/SEOツールの開発・販売/フィットネス関連メディアの運営
    支援実績

    大手出版社
    HR系SaaS企業
    不動産会社
    審美歯科
    大手出版社
    働く主婦向けメディアHR系SaaSのオウンドメディア
    マッチングアプリ比較オウンドメディア
    不動産投資オウンドメディア
    審美歯科のオウンドメディア

    次の記事

    SEOレポートとは?サンプルとテンプレートを大公開!使用ツールと作り方をプロが直伝

    SEOレポートとは?サンプルとテンプレートを大公開!使用ツールと作り方をプロが直伝

    View all