
オウンドメディアでSNSを活用すべき理由とは?併用するメリットや成功事例を紹介

「集客率アップのためにSNSを活用したいけど、やり方がわからない」
「オウンドメディアとSNSを併用して、どのような効果が得られるのか知りたい」
オウンドメディアとSNSの両方を活用しようと考えている担当者として、このような悩みをお持ちではないでしょうか。
オウンドメディアとSNSを上手に併用することで、自社の商品やサービスにより深い興味を持ったユーザーを集められます。
この記事では、オウンドメディアとSNSを併用するメリットや活用方法について解説します。最後まで読んでいただければ、より効果的な集客方法がわかり、すぐに実践できます。
- オウンドメディアにおけるSNSの役割
- オウンドメディアでSNSを活用すべき理由
- オウンドメディアとSNSを併用するメリット
- オウンドメディアでSNSを活用する際のポイント
- オウンドメディアと相性のよいSNS
- オウンドメディアとSNSを活用した成功事例
オウンドメディアにおけるSNSの役割
SNSを活用することで、オウンドメディアのコンテンツをより多くの人に届けられます。さらに、ターゲットユーザーと直接つながれるのも魅力の一つです。
具体的には、SNSを使って新しい記事やキャンペーン情報をシェアすることで、ユーザーにタイムリーに情報を届けられます。
SNS上ではユーザーの反応をリアルタイムで確認できるため、ニーズに応じたコンテンツ作成やサービス改善にも役立つでしょう。
また、ユーザーとのコミュニケーションを通じて信頼関係を築くことで、企業のファンを増やせます。SNSは口コミやシェアで情報が広まりやすく、一度に多くの人にリーチできる点も大きなメリットです。
これらの特性を活用することで、オウンドメディアの影響力を最大化し、集客や売上アップにつなげられます。
オウンドメディアでSNSを活用すべき理由
オウンドメディアでSNSを活用すべき理由は以下の2点です。
詳しく解説します。
購買プロセスが変化しているため
SNSの普及に伴い消費者の購買プロセスが変化しているため、SNSの活用は不可欠です。
SNSが普及する前は、ユーザーは商品購入やサービス契約にあたって、公式サイトの情報やGoogle検索でヒットするレビュー記事などを頼りにするのが一般的でした。
しかし、現在はSNSの登場によって、消費者はよりリアルで新鮮な情報を求めるようになりました。
SNSでは、友人・知人のみならずさまざまな人々の率直な意見や使用感が共有されるため、消費者は信頼できる情報源として活用します。
さらに、ハッシュタグやレビュー投稿を通じて、特定の商品やサービスに関する多様な視点を簡単に見つけられます。
このように、SNSは購買プロセスにおいて重要な情報収集ツールと言えるため、積極的に活用すべきです。
オウンドメディア単体では集客が難しくなっているため
オウンドメディア単体で集客する場合は、SEO対策(ページを検索画面上で上位表示させるための対策)を実施してユーザーの自然検索流入を狙いますが、SEOだけでは安定した集客が難しいとされています。
なぜなら、検索順位はGoogleのアルゴリズムのアップデートによって頻繁に変動し、その影響で流入数が大きく上下するためです。
これまで安定した集客を実現していたコンテンツでも、アルゴリズムのアップデートにより順位が急下落してしまうケースも珍しくありません。
そこで、SNSを活用することで、Googleのアルゴリズムのアップデートに依存せず、安定した集客が可能となります。
SNSでは、投稿内容が直接ユーザーに届くため、即時性と拡散力を活かして幅広いターゲットにアプローチできるでしょう。
これにより、SEOの不安定さを補完し、持続的な集客が実現できます。
オウンドメディアとSNSを併用する4つのメリット
オウンドメディアとSNSを併用するメリットとして、以下の4点が挙げられます。
一つずつ解説します。
最新情報が早く届けられる
SNSを活用すると、ユーザーに最新情報や必要な情報をスピーディに届けられます。
商品のキャンペーンや発売情報など、鮮度が求められる情報はとくにSNSの活用が有効的です。リアルタイムで情報を発信できるため、ユーザーの関心を引きつけ、購買意欲を高められます。
SNSは拡散力が高いため、一度投稿した情報がシェアされ、多くのユーザーに広がる可能性もあります。
さらに、ユーザーの反応をいち早く見られるのもSNSのいいところです。ユーザーの反応を元に、さらなる効果的なプロモーションを展開できます。
即時性と拡散力をもつSNSを活用することで、オウンドメディアでは難しいスピーディな情報提供が実現できます。
ユーザーと直接コミュニケーションが取れる
SNSはオウンドメディアには無いフォロー機能があり、どのようなユーザーが自社商品に興味を持ってくれているのかを知れます。
また、コメント機能やダイレクトメッセージ(DM)機能を利用することで、ユーザーと直接つながれます。
SNSを活用した双方向のコミュニケーションは、ユーザーとの信頼関係を築き、ロイヤリティを高めるために非常に重要です。
さらに、ユーザーの疑問や要望に素早く対応することで、顧客満足度の向上にもつながります。
SNSを通じて、ユーザーと密なコミュニケーションを図り、信頼関係を築くことが長期的なビジネスの成功に繋がります。
滞在顧客や見込み顧客の発掘につながる
SNSを活用すれば、投稿に対するリアクションから、滞在顧客・見込み顧客の調査や発掘が可能です。
たとえば、いいねやシェア、コメントなどの反応を分析し、興味を持っているユーザー層や関心の高いテーマを明確にできます。
また、フォロワーの属性情報を活用することで、ターゲットユーザーの詳細なプロフィールを把握できます。
分析結果をマーケティング戦略に役立てられるので、より効果的なコンテンツ提供や広告展開が可能です。結果として、集客力の向上や売上アップにつながります。
オウンドメディアだけでは、どのようなユーザーが見てくれているのか把握するのは難しいです。その点、SNSは顧客との接点を増やし、潜在顧客を発掘するための強力なツールとなるのです。
顧客ロイヤリティの向上が期待できる
SNSを通じて質問に迅速に回答したり、感謝のメッセージを送ったりすることで、企業のファンを増やせます。たとえ否定的な評価やコメントであっても真剣に受け止め、改善する姿勢を示すことが重要です。
その結果、顧客は「自分の声が企業に届いている」と感じ、ロイヤリティの向上が期待できます。
SNSを通じた積極的なコミュニケーションは、ブランドの認知度と信頼性を高める上で非常に有効です。
オウンドメディアでSNSを活用する際の3つのポイント
オウンドメディアでSNSを活用する際の3つのポイントは以下のとおりです。
一つずつ解説します。
ペルソナを設定する
ペルソナとは、顧客イメージを具体的に設定した架空の人物のことです。詳細なプロフィールを設定することで、商品開発やマーケティングの際にユーザーのニーズや要望を捉えやすくなります。
SNSは誰に向けて発信するのか、どのような顧客をターゲットにしたいのかを明確にしておくのが重要です。
たとえば、バイク用品店がSNSで情報発信する際、例として以下のようなペルソナ設定が挙げられます。
年齢 | 38歳 |
---|---|
性別 | 男性 |
職業 | 建設業 |
趣味 | ツーリング |
年収 | 530万円 |
実際には上記以外の顧客も存在しますが、もっともターゲットとすべき架空の顧客を設定しておくことで、より効果的な情報発信が可能になります。
読まれる時間帯に投稿する
SNSはターゲットに合わせて、読まれやすい時間帯を狙って投稿することが重要です。
読まれやすい時間帯に投稿することで多くの人々の目に留まり、顧客からの反応も得られやすくなります。
以下は、SNSを閲覧する人数が多くなりやすいとされている時間帯です。
通勤時間帯 | 8時〜8時30分、17時〜18時 |
---|---|
お昼休み | 12時~13時 |
帰宅後 | 18時~21時 |
ターゲットとする人物がどのようなライフスタイルかも考慮したうえで、投稿する時間帯を決めましょう。
効果検証を行う
SNSの運用開始後は必ず効果検証を行いましょう。
効果検証を行うことで、どの投稿に興味を持たれたかを知ることができ、顧客ニーズの把握ができます。また、効果検証によって改善点の特定もできるため、戦略的にSNSの運用が可能です。
X(旧Twitter)を利用した効果検証を例に挙げます。
いいね | ユーザーの反応を示す指標で、投稿内容の受け入れられ具合を測れる。 |
---|---|
リポスト(リツイート) | 投稿が他のユーザーによって再共有されることで、拡散力の強さを確認できる。 |
インプレッション数 | 投稿がユーザーのタイムラインに表示された回数で、リーチの範囲を把握できる。 |
プロフィールへのアクセス数 | 投稿を見たユーザーがプロフィールに訪れた回数で、興味関心の高さを測れる。 |
それぞれの数値を定期的に確認し、運用の改善に役立てることが重要です。どのような投稿が効果的であったかを分析することで、今後のマーケティング戦略が立てやすくなります。
オウンドメディアと相性のよいSNS
オウンドメディアと相性のよいSNSは主に以下の5つです。
SNS名 | 特徴とメリット |
---|---|
X(旧Twitter) | ・拡散力が高い
・短文投稿できる ・リスト機能がある ・リアルタイム性がある ・トレンドの把握が容易 |
・画像で視覚的にアピールできる
・他のSNSに比べてエンゲージメント率が高い ・ショッピング機能がある ・インフルエンサーマーケティングができる ・ターゲティング広告が配信できる |
|
YouTube | ・視覚と聴覚の両方で訴求できる
・広範なユーザー層にリーチできる ・SEO効果がある ・解析ツールが充実している ・インフルエンサーマーケティングができる |
・30代~50代のビジネス層にリーチできる
・ビジネス向けの機能が充実している ・インサイト機能がある ・多言語対応 ・国内外問わず発信できる |
|
LINE | ・高い普及率
・幅広いユーザー層にリーチできる ・クーポンやスタンプによる販促効果が期待できる ・チャットボットが活用できる ・モバイルフレンドリー |
それぞれ具体的に解説します。
X(旧Twitter):拡散力が高い
X(旧Twitter)は拡散力やリアルタイム性に優れており、情報を瞬時に多くの人に届けられます。短文で手軽に情報を発信できるため、即座にユーザーの関心を引けるのが特徴です。
さらに、ハッシュタグを使うことで特定の話題に関連する投稿をまとめられ、さまざまなユーザーの目に触れる機会が増えます。
ユーザーとの直接的なコミュニケーションも容易で、リプライ(コメント)やダイレクトメッセージを通じてリアルタイムでの対話が可能です。
ユーザーの意見や感想を即時に把握し、迅速に対応できるのがXの強みです。そのため、Xは以下のような企業に向いています。
- 頻繁に投稿ができる企業
- トレンドや話題に敏感であるべき企業
- ユーザーとのコミュニケーションを重視している企業
- 独自のスタイルでブランドイメージをアピールしたい企業
ただし、Xは拡散力が高いため、投稿内容に不備があると炎上につながるリスクがあります。そのため、SNSリテラシーの高い担当者を配属するのがおすすめです。
Instagram:画像でアピールできる
Instagramは画像を利用したSNSであり、視覚的な訴求力のあるコンテンツを投稿するのに適しています。また、高いエンゲージメント率と精度の高いターゲティング広告が特徴です。
若年層を中心に幅広いユーザーにリーチでき、ショッピング機能(InstagramとECサイトを連携し販売できる機能)やインフルエンサーマーケティングも活用できます。そのため、購買行動にも直接つなげられるでしょう。
Instagramは以下のような企業に向いています。
- 商品やサービスにビジュアルが求められる企業(ファッション、飲食、インテリアなど)
- 画像コンテンツを通してブランドストーリーを伝えたい企業
- 若年層をターゲットにしたい企業
- ECサイトを運営している企業
また、Instagram活用時には適切なハッシュタグを使うとターゲットに届きやすくなり効果的です。
YouTube:動画でアピールできる
YouTubeは動画により商品の魅力や使い方を効果的に伝えられます。
近年はYouTubeに投稿した動画がGoogle検索でも表示されやすくなっており、YouTube内だけでなく広範なユーザー層にリーチできます。そのため、ビジネスの集客や売上向上に非常に有効なプラットフォームです。
- 幅広い世代にアプローチしたい企業
- 商品紹介や使い方の説明動画を配信したい企業
- 利用ユーザーのインタビュー動画を配信したい企業
視聴データの詳細な解析ができるため、マーケティング戦略が立てやすいのも特徴です。Instagramと同じく、インフルエンサーマーケティングも活用できるので、ユーザーから認知される機会も増やせます。
Facebook:ビジネス層が多い
Facebookは30代から50代のビジネス層にリーチしやすいSNSです。
インサイト機能(アクセス数などが確認できる分析機能)を活用することでデータ解析も行えるため、戦略的にマーケティングができます。
多言語対応も充実しており、国内外問わず幅広いユーザーにアプローチできるのも大きなメリットです。また、Facebookには企業が効果的にマーケティング活動を行うための多くの機能が揃っています。
- ターゲティング広告
- ビジネスマネージャー
- イベント機能
- ブランドコミュニティ
このような機能を活用することで、ビジネスや製品の認知度向上が期待できます。
- ビジネス層をターゲットにしている企業
- BtoB向けの商品やサービスを展開している企業
LINE:登録ユーザーへ定期的に訴求できる
LINEは定期的な情報発信やキャンペーンの告知を行うのに適しています。LINEの利用率は全年代で94.0%(※)と高い普及率を誇っているため、幅広い年齢層にリーチできるのも特徴です。
直接ユーザーにメッセージを届けられるため、企業やブランドの情報発信に非常に効果的です。
- クーポンやスタンプによる販促
- チャットボットの活用
- リッチメッセージによる視覚的訴求
- ターゲティング広告
- ユーザー参加型キャンペーン
このような多彩な機能を活用することで、ユーザーエンゲージメントを高め、効果的なマーケティング活動が実現します。また、モバイルフレンドリーな設計も、LINEを活用する大きなメリットです。
- 商品やサービスのクーポンを定期的に配信する企業
- 顧客と個別でメッセージのやり取りをしたい企業
- テキスト・画像・動画を使い分けてユーザーとやりとりしたい企業
※参照:総務省「第5章5-1 主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率 ①」
オウンドメディアとSNSを併用した成功事例
ここでは、オウンドメディアとSNSを併用した成功事例を2つ紹介します。
SHARP:X(旧Twitter)
SHARPは、日常の出来事や製品にまつわるユーモアあふれるポストを行い、大手企業にありがちな堅いイメージを和らげています。
フレンドリーな投稿により、ユーザーはSHARPに対して親しみを感じやすくなり、企業とユーザーの距離が縮まっています。
ブランドの認知度を高め、ユーザーとの関係性を強化するのがSHARPの戦略です。また、ユーモアがある投稿はリポストやいいねが多く、自然な形での情報拡散にもつながっています。
参照:X「SHARP シャープ株式会社」
積水ハウス:Instagram
積水ハウスはInstagramにて、洗練された住宅デザインの画像投稿を行っています。
デザイン画像の投稿により、注文住宅のテーマである「感性に響く住まいづくり」に沿ったブランディングを実現しています。視覚的な魅力を最大限に引き出しているのが特徴的です。
投稿には美しい建築やインテリアの写真を使用し、ユーザーにとって見やすく魅力的なコンテンツを提供しています。
積水ハウスはInstagramを通じてブランドの魅力を効果的に発信し、ユーザーとの関係を深めることに成功しています。
参照:Instagram「積水ハウス」
オウンドメディアとSNSを活用して集客アップを目指そう
オウンドメディアとSNSを併用することで、集客力を大幅に向上させられます。SNSを活用するうえでは、最新情報を迅速に届けてユーザーと直接つながり、信頼関係を築くことが大切です。
SNSを活用すれば顧客ロイヤリティも高められ、企業として長期的な発展が見込めます。
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