インデックスとは?SEOとの関係や仕組み、確認方法を解説
「SEO対策において、インデックス数がサイト評価に関係するのかを知りたい」
「インデックスの確認方法や、インデックスされない原因がわからない」
このような悩みを抱えてはいませんか。
SEO目線で考えると、必ずしもすべての記事がインデックスされる必要はなく、コンテンツに合わせた設定が必要です。
本記事では、以下のようなことを解説していきます。
- SEOとインデックスの関係
- インデックスされているか確認する3つの方法
- より早くインデックスさせる7つの方法
- インデックスされないときの対処法
- インデックスさせないほうがいいケース
SEOによる集客やコンテンツ作成にお役立てください。
インデックスとはWebページが検索エンジンに登録されること
インデックスとは、検索エンジンがWebページの内容を理解し、データベースに登録することを指します。
検索エンジンがユーザーの検索に対して適切な結果を提供するために必要な作業です。
- インデックスされたWebページ:検索結果に表示される
- インデックスされていないWebページ:検索結果には表示されない
検索結果上のどこにWebページを表示するのかを決定するにあたって、検索エンジンはWebページ内にあるテキストや画像、動画などのコンテンツを解析します。
解析した情報を検索アルゴリズムで活用するには、データベースに登録されている(インデックスされている)必要があります。
そのため、インデックスされていないWebページは、検索結果に表示されません。
SEOで検索上位を目指すためには、対象のページがインデックスされていることが最低条件です。
検索エンジンによるインデックスの仕組み・流れ
検索エンジンによるインデックスは、次の流れで行われます。
- クロール
- インデックス
- 検索結果に表示
クロールは、クローラーと呼ばれる自動プログラムがWebページを巡回し、必要な情報を収集することを指します。
クローラーはWebページ内の内部リンクや外部リンクをたどりながら、新たなWebページを発見します。
次に行われる作業は、収集したWebページのコンテンツを詳細に解析し、インデックスに登録することです。解析では、ページ内のキーワードの抽出が行われます。
インデックスに登録されたページは、検索結果としてユーザーに提供される準備が整います。
通常は、Webページを公開すれば自動でこれらの流れを辿りインデックスが行われるため、とくに自分で操作する必要はありません。
SEOとインデックスの関係
SEOとインデックスには密接な関係があります。
インデックスされなければ検索結果に表示されず、SEOのスタートラインにすら立てないからです。
インデックスされることではじめて、検索エンジンの結果ページに「タイトル」と「ディスクリプション(ページの要約文)」が表示されます。
Webページを公開すれば自動的にインデックスされるのが通常です。ただし、何かしらの原因でインデックスされない、もしくはインデックスが遅れる可能性もあります。
検索結果に表示されなければ、ユーザーの目に触れる機会もなく、アクセス数の増加も見込めません。
SEOにおいてインデックス数は多ければ多い方が有利?大切なのは数ではなくページの質
インデックス数が多いからといって、必ずしもSEOの効果が高いわけではありません。
重要なのはコンテンツの質です。
検索エンジンは、ユーザーに価値のある情報を提供することを目指しています。そのため、価値の低いページを大量に作り、すべてインデックスさせても、サイトの評価は上がりません。
むしろ、低品質なページが多くインデックスされていると、検索エンジンからの評価が下がる可能性すらあります。
インデックス数を増やすことに注力する前に、既存のコンテンツを見直したり、不要なページや重複した内容のページを削除したりするのが大事です。
その上で、ユーザーにとって有益で、検索エンジンが高く評価するような質の高いコンテンツを多く作ることが求められます。
質の高い記事の作り方を知りたい方は、以下の動画をチェックしてみてください。
検索エンジンにインデックスされているか確認する3つの方法
検索エンジンにインデックスされているか確認するには、次の3つの方法があります。
- 「site:〇〇〇(WebページのURL)」で検索する
- Google Search Consoleの「URL検査」を利用する
- Google Search Consoleの「ページのインデックス登録」を利用する
それぞれの内容を解説します。
「site:〇〇〇(WebページのURL)」で検索する
siteコマンドは、指定したURLやドメインの中から関連するページを表示するコマンドです。
「site:〇〇〇(WebページのURL)」で検索結果にそのURLが表示されれば、インデックスされています。
一方で、「該当URLに一致する情報は見つかりませんでした」と表示された場合、そのページはインデックスされていません。 さらに、ドメイン全体を対象にsiteコマンドで検索すれば、そのドメインに属するすべてのインデックスページ数も確認できます。
ただし、検索エンジンが返すインデックス数は必ずしも正確なデータとは言えないので注意が必要です。
Google Search Consoleの「URL検査」を利用する
Google Search Consoleの「URL検査」を利用して、インデックスされているか確認する方法もあります。
確認する流れは次の通りです。
- Google Search Consoleにログイン
- 対象サイトのプロパティを選択
- 画面左側のメニューから「URL検査」をクリック
- 確認したいURLを入力
入力後、エンターキーを押すと、GoogleがそのURLをクロールしているかどうかの結果が表示されます。
「URL は Google に登録されています」と表示されれば、そのURLはインデックスされていることを意味します。
Google Search Consoleの「ページのインデックス登録」を確認する
Google Search Consoleの「ページのインデックス登録」で確認することも可能です。
前述のURL検査は、特定ページがインデックスされているかどうかを調べる方法です。一方で、「ページのインデックス登録」では、インデックスされているページ数を調べられます。
手順は次の通りです。
- 対象サイトのプロパティを選択
- 左側のメニューから「ページ」をクリック
- 「ページのインデックス登録」をクリック
検索エンジンにより早くインデックスさせる7つの方法
コンテンツを公開した際、基本は待っていればクロールが巡回してきて自然に登録されるため、特別な対応は要りません。
一方、重要ページをいち早くインデックスさせたい、あるいはインデックスの遅さが気になる場合は、以下の方法を実施するとよいでしょう。
- Google Search Consoleから手動リクエストする
- XMLサイトマップに追加する
- 内部リンクを設置する
- 画像・動画に代替テキストを追加する
- Webページの表示速度を速める
- モバイルファーストを心がける
- 重複したコンテンツの公開を避ける
それぞれのポイントを解説します。
Google Search Consoleから手動リクエストする
Google Search Consoleから手動リクエストすることで、より早くインデックスできます。 手順は次の通りです。
- Google Search Consoleにログイン
- 対象のプロパティを選択
- 「URL検査」を選択
- インデックスさせたいURLを入力
- インデックス登録をリクエスト
Googleに対してそのURLを再クロールし、インデックスに追加または更新するようにリクエストが送信されます。
手動リクエストは、新しいページを迅速にインデックスさせたり、既存のページの更新を早く反映させたりする際に有効です。
XMLサイトマップに追加する
XMLサイトマップとは、Webサイト内のページURLを一覧にまとめたファイルです。検索エンジンにサイトの構造を理解させるために使用されます。
XMLサイトマップに追加する手順は次の通りです。
- XMLサイトマップを作成し、サイトのルートディレクトリにアップロード
- Google Search Consoleにログイン
- 対象サイトのプロパティを選択
- 左側のメニューから「インデックス」を展開
- 「サイトマップ」をクリック
この手順により、Googleにサイトマップが送信され、サイト内のページが効率的にクロールされ、インデックスされやすくなります。
内部リンクを設置する
検索エンジンにより早くインデックスさせる方法として、内部リンクを設置する方法も効果的です。具体的には、すでにGoogleに評価されているページから内部リンクを設置します。
検索エンジンのクローラーは、過去にインデックスしたサイトを定期的に再クロールします。そのため、評価の高いページから新しいページへのリンクを設置する方法は、新しいページへのインデックスを促進するために効果的なのです。
内部リンクは、Webページのコンテンツ内だけでなく、サイドバーやフッター部分にも設置すると効果的です。
画像・動画に代替テキストを追加する
検索エンジンのクローラーはテキストしか認識できないため、画像や動画の内容を直接理解できません。そのため、画像や動画が含まれているページが正しくインデックスされないことがあります。
この問題を解決するために、画像や動画には代替テキストを記載することが重要です。
代替テキストとは、画像や動画の内容を説明するテキストであり、クローラーにその内容を理解させる役割を果たします。
ページをいち早くインデックスさせるためには、代替テキストを追加し、クローラーがページ全体の内容を理解しやすくすることがポイントです。
Webページの表示速度を速める
Webページの表示速度を向上させることで、クローラーがページをより迅速にクロールできます。
Googleのクローラーは、サーバーへの負荷を抑えるためにクロールを制限する特徴があります。サイトの応答に時間がかかる場合、正常にインデックスされません。
表示速度を確認するには、Page Speed Insightsを活用しましょう。
このツールは、ページの読み込み速度を評価し、改善点を提示してくれます。判定結果がスコア形式で採点されますが、基本的には合格を目指すべきです。
Webページの表示速度を向上させる施策は多数存在しますが、手軽に取り組める施策として画像の軽量化があります。容量が大きい画像に対して、「TinyPNG」のようなツールを使用して容量の圧縮を図ると効果的です。
ページの表示速度が向上すれば、クローラーが効率的にサイトをクロールできるようになります。
モバイルファーストを心がける
2018年、Googleはパソコンサイトではなくスマートフォン向けのサイトをページ評価の基準とすることを発表しました(※)。
「モバイルファーストインデックス」と呼ばれ、Googleはモバイル向けのサイトを基に検索順位付けの判断を行います。モバイルファーストインデックスの導入により、モバイル端末に対応したサイトであるかどうかが重要となりました。
モバイル端末への対応は、スムーズなインデックス登録のために欠かせない要素です。
また、サイトをモバイル端末に対応させることはインデックス促進の観点からだけでなく、ユーザーエクスペリエンスの向上にも欠かせません。
- 「Ctrl+Shift+I」でデベロッパーツールを開く
- 上部の左から2番目のパソコンとスマホの画像をクリック
- モバイルの画面が確認できる
重複したコンテンツの公開を避ける
新しく公開したWebページが、既存のWebページのコンテンツと重複している場合、Googleはインデックスする必要が無いと判断する場合があります。重複コンテンツは検索エンジンにとって価値が低く、ユーザーにとっても混乱を招くためです。
重複コンテンツには、自社サイトと他社サイトの重複、自社サイト内での重複の2パターンがあります。
他社サイトとの重複を避けるためには、同じトピックを扱う場合でも、異なる視点や詳細な情報、具体的な事例などを取り入れることが有効です。自社サイト内での重複を避けるためには、サイト内のページ間で明確な区別をつけることが大切となるでしょう。
それぞれのページに独自の目的や情報を持たせることで、重複を防ぎ、検索エンジンがそれぞれのページを正確にインデックスするように促せます。
コンテンツ制作の流れについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
▼関連記事
コンテンツ制作の流れは?制作前の準備や整えるべき体制も解説
検索エンジンにインデックスされない原因
検索エンジンにインデックスされない原因として次の要因が挙げられます。
- Webサイトを立ち上げて間もない
- 被リンクが少ない
- 設定にてクロールを拒否している
- コンテンツの質が極端に低い
- Googleガイドラインに違反している
Webサイトを立ち上げて間もない場合は、クローラーがまだ巡回していない可能性があるでしょう。この場合、Google Search Consoleからインデックス登録をリクエストする必要があります。
Googleガイドラインに対する違反も原因の1つです。ガイドラインを確認し、サイトの構成やコンテンツを見直しましょう。
また、何かの拍子に設定を変えてしまい、クローラーを自らブロックしているケースもあります。
Google Search Consoleでは問題が検出されているかどうかの通知を受け取れるため、活用するとよいでしょう。
検索エンジンにインデックスされないときの対処法
Webページのインデックスは基本は自然に完了するものであり、数時間で完了するケースもあれば、数週間かかるケースもあります。しかし、3〜4週間経ってもインデックスされない場合は何らかの問題があると考えるべきでしょう。
Webページを公開しても一向にインデックスされない場合、まずは本記事で紹介した「Webページをインデックスさせる7つの方法」を試してみましょう。
そのうえで、Google Search Consoleを利用してインデックス状況の把握をします。
ただし、Google Search Consoleだけではピンポイントで原因の特定はできません。
問題が解決しない場合、外部の専門家に診断してもらうことも有効な手段です。
SEOの専門家やコンサルタントは、技術的な問題やコンテンツの品質、リンク構造など、幅広い視点からサイトを診断し、具体的な改善策を提案してくれます。
SEOの観点で検索エンジンにあえてインデックスさせない方が良いケース
Webページをインデックスされることは、サイトの認知度を高め、アクセス数を増やすために重要です。
しかし、サイト内のすべてのWebページがインデックスされる必要はありません。
具体的には、次のようなページは意図的にインデックスから除外してもよいでしょう。
質の低いページや、ユーザーにとって価値の少ないページがインデックスされると、サイト全体の評価が下がる可能性もあります。
このようなページがインデックスされないようにするためには、「no indexタグ」を使用し検索エンジンにそのページをインデックスしないように指示しましょう。
コンテンツが重複している
重複したコンテンツが複数のURLでインデックスされていると、検索エンジンはどのページを優先して表示すべきか判断できません。結果として、カニバリが生じる可能性があります。
カニバリとは、同じテーマやキーワードをもつ複数のページが競合してしまい、全体のSEOパフォーマンスが低下する現象です。
重複コンテンツをno indexに設定することで、検索エンジンにそのページをインデックスしないよう指示できます。
一つのページにSEOの評価が集中し、そのページの表示順位が改善される可能性が高まるでしょう。
検索エンジンの評価を必要としない
検索エンジンの評価を必要としないページにもno indexを使用するべきです。
たとえば、次のようなページが該当します。
- テストページ
- 管理画面
- 会員登録の情報入力ページ
- 商品購入後のサンクスページ
- 問い合わせフォーム
これらのページをno indexに設定することで、不要なページを除外し、サイト全体のSEO効果を高められます。
コンテンツの質が低い
質の低いページをno indexに設定することで、サイト全体の評価が下がるリスクを防げます。
質の高いコンテンツに検索エンジンの注目を集中させることで、サイトの評価を向上させられるでしょう。
ただし、根本的にはコンテンツの質を向上させることが理想的な対策です。
質の低いページが発生しないように、コンテンツ戦略の見直しを行い、必要に応じて修正や削除を行うことが推奨されます。
まとめ|インデックスはSEOで上位表示させるために不可欠な要素
インデックスは、検索エンジンが適切な結果を提供するために必要な作業です。
インデックスされなければ、検索結果に表示されないため、SEOのスタートラインにすら立てません。
インデックスされない原因はいくつかありますが、Google Search Consoleを利用してインデックス状況の把握が可能です。ただし、Google Search Consoleだけではピンポイントで原因の特定はできません。
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