2023.11.3
SEO
サジェストキーワードの調べ方は？SEO対策に役立つ活用方法を徹底解説
「SEOについて勉強する中でサジェストキーワードという言葉が出てきたけど、意味がよくわからない」
「サジェストキーワードの調べ方や活用方法を知りたい」
このようなことをお考えではないでしょうか。
この記事のサマリ
- サジェストキーワードとは何か
- サジェストキーワードの調べ方
- サジェストキーワードが表示される仕組み
- サジェストキーワードの活用方法
当記事では、おすすめのサジェストキーワード取得ツールも紹介するので、最後までお見逃しなく。
サジェストキーワードについて理解を深め、ユーザーのニーズの把握や良質なコンテンツ作りにお役立てください。
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サジェストキーワードとは？
サジェストキーワードとは、検索窓に調べたいキーワードを入力したときに表示される検索候補です。
サジェストは日本語で「提案」を意味します。ユーザーが検索しやすいよう、検索ボリュームや位置情報に基づき、検索エンジンがキーワード候補を提案するように作られています。
ユーザーにとって便利な機能であるのはもちろんですが、新たなコンテンツを作る側の目線では、ユーザーのニーズや検索意図の把握に役立つ重要な要素です。
サジェストキーワードは、主にGoogleやYahoo!、Bing、YouTube、Amazonなどの検索エンジンで表示されます。プラットフォームによってユーザーの属性が変わるため、提示されるサジェストキーワードもプラットフォームによって異なります。
サジェストキーワードの調べ方は2種類
サジェストキーワードの調査方法は「検索窓にキーワードを直接入力する」と「キーワード取得ツールを活用する」の2種類です。
どちらも一般的に用いられている方法ですが、どちらの使い勝手がよいかは目的や使用シチュエーションによって異なります。
「検索窓にキーワードを直接入力する方法」と「キーワード取得ツールを活用する方法」のメリットとデメリットは以下の通りです。
| メリット | デメリット | |
|---|---|---|
| 直接入力 | キーワードを入力するだけなので手軽 | 表示されるサジェストキーワードの数に限りがある |
| キーワード取得ツール | 多くのキーワードを一括で調べられる | 一部のツールは、無料版だと使用回数に制限がある |
検索窓にキーワードを直接入力する方法
直接入力の場合、ブラウザの検索窓に調べたい言葉を入力するだけなので簡単な反面、サジェストに表示されるキーワードの数に限りがあります。そのため、一度にたくさんのサジェストキーワードキーワードを調べたい方には不向きです。
▼直接入力によるサジェスト調査
キーワード取得ツールを活用する
キーワード取得ツールを使えば、サジェストキーワードを一覧で表示できます。
さらに、トレンドや検索ボリューム、競合性などのほかの要素も調査できるツールもあるため、質の高いコンテンツ作りに役立ちます。
ただし無料ツールの場合、使用制限がかけられているケースがあるため注意が必要です。
▼キーワード取得ツールを使ったサジェスト調査（ラッコキーワードを用いた場合）
サジェストキーワードが表示される仕組みとは？
サジェストキーワードが表示される仕組みは
の3つの要素にもとづいているとされています。ここでは、それぞれの要素がサジェストキーワードにどのような影響をおよぼすか解説します。
検索ボリュームの大きさをもとに表示される
検索される回数が多いキーワードは、優先的にサジェスト表示される傾向にあります。つまり、サジェストキーワードはユーザーが興味を示しているキーワードといえます。
たとえば以下は、検索窓に「マッサージチェア」と入力した場合です。
サジェストキーワードには「マッサージチェア ランキング」「マッサージチェア コンパクト」が優先的に表示されています。
このことから、「マッサージチェアの（人気や売上の）ランキングを知りたい」「コンパクトなマッサージチェアについて知りたい」と考え検索するユーザーが多いと推測できます。
検索をしたロケーション（周辺情報）をもとに表示される
ユーザーが検索をしたロケーションの周辺情報をもとに、サジェストにキーワードが反映されることもあります。たとえば以下は、大分県にいるときに「ラーメン」と検索した場合です。
大分県で「ラーメン」と検索した場合「ラーメン 大分」「ラーメン 別府」など、大分のラーメン店にまつわるサジェストキーワードが提示されます。ユーザーが大分県にいることを考慮し、付近のラーメン店を検索するよう提案してくれているのです。
なお、上記は「大分県にいるとき」としましたが、実際は市町村区レベルで検索結果が変わることもあります。
過去に検索したキーワードをもとに表示される
ユーザーが過去に検索したことのあるキーワードにもとづいて、サジェストにキーワードが提示されるケースもあります。
過去にユーザーが検索したキーワードは関心が寄せられている可能性が高いとみなされるからです。検索履歴に基づいたサジェストが不要な場合、シークレットモードを利用したり履歴を削除したりしましょう。
サジェストキーワードの用途は？
サジェストキーワードからは、ユーザーが知りたい情報や悩みを多角的な視点から知れます。
サジェストキーワードから新しいキーワードを発見できれば、他サイトと差別化を図ることにも役立つため、需要の高いコンテンツ作りをするためには欠かせません。
また、サジェストキーワードは記事のリライトにも活用できます。リライトとは、過去の執筆記事を書き直して、より質のよい記事にすることです。
サジェストには、そのときのトレンドや以前にはなかった情報が反映されることがあります。流行や最新情報を取り入れることで、ユーザー満足度を高めることに寄与します。
検索上位を目指すためのサジェストキーワードの活用例
検索上位を目指すためには、サジェストキーワードのチェックは欠かせません。まずはキーワードを実際に検索窓に入力し、サジェストからどのようなニーズがあるかを読み取りましょう。
ここでは検索キーワードの例を用いて、サジェストキーワードの活用法を解説します。
「ダイエット 食事」で上位表示を目指す場合
検索窓に「ダイエット 食事」と入力すると、以下のように「ダイエット 食事 コンビニ」「ダイエット 食事 おすすめ」「ダイエット 食事 豆腐」などのキーワードが上位表示されます。
まず注目すべきは、一番上にある「ダイエット 食事 コンビニ」というサジェストキーワード。
このサジェストキーワードからは「ダイエットに適したコンビニ食品を知りたい」というニーズが予想できます。単にダイエット向けの食事を紹介するだけでなく、「コンビニで買える」という視点を取り入れられないか検討してみましょう。
また「ダイエット 食事 おすすめ」「ダイエット 食事 豆腐」というサジェストキーワードから、「ダイエット向きの食事メニューを知りたい」「豆腐のダイエット効果を知りたい」などのニーズも推測できます。
このように、「ダイエット 食事」のサジェストキーワードを調べることで、
- ユーザーがどのようにダイエットにアプローチしたいのか
- ダイエットに関してどんなことを知りたいのか
などが見えてきます。
「機能性インナー メンズ」で上位表示を目指す場合
検索窓に「機能性インナー メンズ」と入力すると、以下のようなサジェストキーワードが表示されます。
まずは、上位に表示された「夏」「長袖」「七分袖」などのキーワードに注目。ユーザーのニーズに応えるにあたり、季節や袖の長さに分けて機能性インナーを紹介案が考えられます。
また「アンダーアーマー」や「ナイキ」のブランド名がサジェストキーワードに含まれているため、アパレルブランドに関する情報を盛り込むのもよいでしょう。
具体的には、ブランドごとの商品特徴やメリット・デメリットを記載する見出しが考えられます。
サジェストキーワードを活用してコンテンツ作りをするときの注意点
サジェストキーワードを活用してコンテンツを作る際には、以下の4点に注意しましょう。
それぞれ詳しく解説していきます。
シークレットモードでキーワードを入力する
シークレットモードとは、ブラウザの閲覧履歴とCookie（※）が保存されないモードのことを指します。
※ユーザーの閲覧サイトや入力したデータなどの情報を保存する仕組み
通常のブラウザで検索すると、自身の検索履歴が反映されたサジェストキーワードが表示されるため、調査には不適です。
しかし、シークレットモードで検索すれば、検索履歴の影響を受けずに結果を抽出可能です。
シークレットモードの開き方（Google Chromeの場合）
- Google Chromeブラウザ画面右上の三点リーダをクリック
- その中にある「新しいシークレットウィンドウ」をクリック
サジェストキーワードのみですべてのニーズを満たしたつもりにならない
サジェストキーワードを調査・分析しただけでは、ニーズを十分に把握できているとはいえません。なぜなら、サジェストキーワードとして表示されている部分以外でも、ユーザーはさまざまな要望や悩みを抱えているからです。
ユーザーニーズを満たすためには、サジェストキーワードの調査以外にも下記のような方法があります。
ユーザーニーズを満たす方法
- 同じキーワードでどんな記事が上位表示されているのか確認する
- Q&Aサイトでキーワード検索をして悩みを探す
- 検索結果上の「関連性の高い検索」や「関連する質問」を確認する
- YouTube上で同じキーワードを検索して上位表示される動画を確認する
可能であれば、実際にサービスや商品を利用しているユーザーにヒアリングしてみるのもおすすめです。
盛り込むサジェストキーワードは精査する
サジェストキーワードはニーズを探るために大切ですが、そのままタイトルや見出しに盛り込めばよいわけではありません。
サジェストキーワードとして表示されたとしても、それぞれのキーワードでペルソナ（想定読者）が異なる、嗜好性や課題感が一致しないなども考えられるからです。
すべてのサジェストキーワードを取り入れるのではなく、必要なキーワードを精査し、ユーザーニーズに応える形で盛り込むのが重要です。
たとえば「ダイエット ウォーキング 意味ない」というサジェストキーワードが表示された場合、ユーザーは「ウォーキングにダイエット効果がない」ということを知りたいわけではありません。
「意味がない」の裏には「意味がないのかどうか知りたい」というユーザーの意図が隠れています。
そのため、「ダイエット ウォーキング 意味ない」の検索ニーズに応えたいのであれば
- ウォーキングがダイエットに意味があるのかどうか
- ウォーキングがダイエットに意味がないと思われる理由
- ウォーキングダイエットで効果を出すための方法
- ウォーキングダイエットに向いている人
など、ユーザーが知りたい情報を分解したうえで、網羅的に記事内容に盛り込むことが大切です。
独自性の担保を怠らない
コンテンツを作る際はサジェストキーワードを盛り込むだけでなく、独自性の担保を怠らないよう心掛けましょう。
なぜなら、サジェストキーワードを盛り込むことだけを意識すると、すでに上位表示されている記事と同じような内容になるケースがあるからです。
独自性のないコンテンツは、Googleから高評価を受けづらい傾向があります。
そのため
- 自身の体験談や調査結果を盛り込む
- 専門家やヘビーユーザーの意見を適宜取り入れる
なども意識し、オリジナリティのある記事を執筆しましょう。
独自性を出して検索上位を目指す方法は以下の動画で詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
サジェストキーワード取得時に使うと便利な無料ツール
ツールを使えば、ユーザーが過去に検索したキーワードの影響を受けず、一度に大量のキーワードを取得可能です。
同時に検索ボリュームを確認できるツールもあるので、コンテンツを作る際には積極的にキーワード調査ツールを活用することをおすすめします。
ここでは、無料で使えるキーワード調査ツールを解説します。
ラッコキーワード
画像引用：ラッコキーワード
ラッコキーワードを使えば、関連キーワード、複合キーワード、サジェストキーワードなどが簡単に調べられます。
無料版の場合は、1日に5キーワードまでに制限されます。それ以上使用したい際は有料プランを利用しましょう。
有料プランに入ると、検索ボリュームや、複数検索エンジンのキーワードを同時に調査可能になります。
サジェストキーワード一括取得ツール
画像引用：サジェストキーワード一括取得ツール
サジェストキーワード一括取得ツールは、Googleに限らずYahoo!JAPANやBing、Amazon、Yahoo!ショッピング、楽天市場などのサジェストキーワードも調べられるツールです。
課金や有料プランへの切り替えが必要なく、無料で制限なく使えます。
Googleキーワードプランナー
画像引用：Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーは、複合キーワードの検索ボリュームや関連キーワード、競合の強さ、広告単価などを網羅的に調査できる便利なツールです。
ただし無料で使用する場合、キーワードの検索ボリュームが「100～1,000」「1万～10万」のように大まかな数値でしか表示されないので注意しましょう。
グーグルサジェスト キーワード一括DLツール
グーグルサジェストキーワード一括DLツールを使えば、Googleのサジェスト機能で表示されるキーワードの候補をCSV形式で一括ダウンロード可能です。
サジェストキーワードをデータとして整理したいときや、他者へと共有したいときに役立ちます。
ただし、無料版は使用回数が1日1回までのため、それ以上使用したい方は会員登録をする必要があります。
サジェストキーワードに関するよくある質問
ここでは、サジェストキーワード関連でよく問われる質問に回答していきます。
サジェストキーワードについて、疑問をお持ちの方は参考にしてください。
Q.サジェストキーワードはGoogleとYahoo!のどちらで調べるべき？
基本的に、サジェストキーワードはGoogleで調べるのがおすすめです。
Yahoo!には、2010年12月1日よりGoogleの検索エンジンが導入されており、今でもGoogleの検索アルゴリズムが用いられています（※）。そのため、Googleで上位表示されることを意識しながらSEO対策をするのが得策です。
ただし、リスティング広告やニュースなどの表示傾向には差が出るため、コンテンツの種類によっては両方調べる必要があります。
Q.サジェストキーワードと関連キーワードの違いは？
サジェストキーワードには過去の検索履歴の内容が反映されるのに対して、関連キーワード欄にはユーザーの検索履歴が反映されません。
関連キーワード欄には検索キーワードと関連性の高いキーワードや、ユーザーが頻繁に検索するキーワードが表示されます。世間の声やニーズが反映されるため、関連キーワードをうまく取り入れることで、よりユーザーの要望に沿ったコンテンツが作れます。
Googleの場合、関連キーワードは検索画面の最下部に表示されるのが特徴です。
Q.ロングテールキーワードとは？
ロングテールキーワードとは、検索ボリュームが1000未満、かつ複数語を組み合わせたキーワードのことです。検索回数自体は少ないものの、競合サイトが少なく上位表示の難易度は低い傾向にあります。
サジェストキーワードを活用してよりよいコンテンツを作り上げよう
ユーザーの検索ニーズを把握してコンテンツ作りに反映させるためには、サジェストキーワードを積極的に活用することが大切です。
サジェストキーワードをうまく使って、良質なコンテンツ制作につなげましょう。
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