オウンドメディアを運用する目的とは?公式ホームページとの違いも解説
「オウンドメディアを運営する目的が知りたい」
「自社にオウンドメディアが必要かどうかわからない」
このように悩んでいませんか?
オウンドメディアとは、企業が独自の情報を発信するメディアのことです。
この記事では、オウンドメディアを運営する目的についてわかりやすく解説します。
最後まで読めば、自社の成長のためにオウンドメディアが必要なのかどうかがわかりますよ。
オウンドメディアを運用する主な目的
オウンドメディアを運営する主な目的は、以下の5つです。
1.自社製品・サービスの認識・集客につなげる
オウンドメディアを運営する目的の1つは、顧客が興味・関心を示すコンテンツを発信し、自社製品・サービスの認識や集客を促進することです。オウンドメディアから役立つ情報を提供できれば、多くの見込み客がサイトに訪問するようになります。
たとえばあなたが、セキュリティソフトの販売を行う企業でオウンドメディアを運営していたとします。ここで、「セキュリティソフト 人気」「セキュリティソフト 価格」など、顧客が検索しそうなコンテンツを検索エンジン上で上位表示させられていれば、多くの見込み客がサイトを訪れることになるでしょう。
顧客が求める情報をオウンドメディアで発信することで、自社製品やサービスの認知を拡大でき、製品の購入や会員登録を検討してもらえる可能性も高まります。
2.自社のブランディングをする
オウンドメディアは、自社製品やサービスのブランディングを目的として運用することも可能です。
ブランディングとは、顧客に自社の信頼性や特徴・魅力を伝え、顧客との絆を深めることを指します。
たとえば、自社で高級時計を販売しているとしましょう。時計の歴史や製造過程など、自社のノウハウを活かした独自の情報を提供することで、ユーザーに対し「時計に対して強いこだわりがある」「確かな情報を提供してくれる」といった印象を与えられます。
オウンドメディアで情報を多角的に発信することで、ブランドイメージの向上や顧客との絆が生まれるのです。
3.見込み顧客を教育、啓蒙する
見込み顧客を育成して購買につなげるアプローチをすることも、オウンドメディアを運用する目的です。オウンドメディアを通じて見込み顧客の悩み解決につながる情報を提供できれば、自社製品やサービスの価値に気づいてもらえます。
たとえば、経理ソフトの購入を検討している見込み顧客に、経理の悩みを解決するための情報や自社経理ソフトを利用するメリットなどを提供できれば、製品に対する顧客の興味がより高まっていくでしょう。
オウンドメディアを通じて提供されるコンテンツや情報は、顧客との関係を強化し、ブランドや商品への理解を深めるために役立ちます。
4.人材採用につなげる
オウンドメディアを活用すると、会社のカルチャーやビジョンに共感する人材を採用できます。
オウンドメディアは自社の企業文化や価値観なども発信できるため、求職中の人材や優秀な潜在層にも自社の魅力をアピール可能です。
- 社員へのインタビュー
- 社内のイベント
- 日々の働き方
オウンドメディアを通じて自社内部の情報を発信できれば、求職者側の「会社の様子が知りたい」というニーズに応えられるでしょう。
また、紹介会社を介さないため、採用コストを抑えながら集客できるのもメリットです。
5.収益化につなげる
オウンドメディアを活用し、直接的に収益を生み出すこともできます。
たとえば、アフィリエイトリンクを設置する、広告枠を販売するなどの方法です。サイトへの流入が多い状態を維持できれば、継続的な収益にもつながります。
ただし、マネタイズのために広告を増やした結果、それがユーザーにとって邪魔になる可能性もあります。オウンドメディアを運営する本来の目的が別にある場合は注意しましょう。
オウンドメディアの収益化については、こちらの記事で詳しく解説しています。
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【目的別】オウンドメディアの成果を評価する指標
オウンドメディアの成果を評価する指標を紹介します。
- 認知・集客の評価指標
- ブランディングの評価指標
- 採用の評価指標
- 収益化の評価指標
1.認知・集客の評価指標
認知・集客の評価指標には、リード獲得数や資料ダウンロード数、メルマガ開封率などがあります。
指標 | 得られる評価 |
---|---|
リード獲得数 | 獲得数が多ければ、潜在顧客の関心や興味が大きい |
資料ダウンロード数 | ダウンロード数が多ければ、当該サービス・製品への関心や興味が大きい |
メルマガ開封率 | 開封率が高ければ、顧客が自社の情報に関心や興味が大きい |
オウンドメディアの認知と集客の効果を定量的に評価できれば、適切な改善策を実施することが可能です。
2.ブランディングの評価指標
ブランディングの評価指標は、指名検索数の推移や口コミなどです。
指標 | 得られる評価 |
---|---|
指名検索数の推移 | 顧客が自社を検索する頻度が増えるほど、自社の影響力や市場での地位が高まっていることを示す |
口コミ | 自社に対する評判・評価を示す |
ブランディングの評価指標は、自社の認知度やイメージ、顧客の関与度などを測定し、ブランド戦略の効果を評価するために用いられます。
3.採用の評価指標
採用の評価指標には、以下のようなものがあります。
- エントリー数
- 説明会への参加者数
- 面接辞退数
- 内定辞退数など
オウンドメディアを通じて企業文化や働き方、福利厚生などの情報を提供できれば、応募者が企業についてより深く理解できます。面接辞退数や内定辞退数を減らすことにもつながるでしょう。
4.収益化の評価指標
収益化の主な評価指標にはCV数があげられます。
CV数とは、ユーザーがオウンドメディアを通じて以下のような行動を起こした数のことです。
- 商品の購入
- メルマガの登録
- フォームの送信
CV数が増えれば、オウンドメディアが設定した目標や成果を達成していると評価できます。
オウンドメディアのKPIについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
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オウンドメディアのKPIとは【目的別・フェーズ別に目標設定例を紹介】
オウンドメディアと公式ホームページの目的の違い
オウンドメディアとホームページの違いは以下のとおりです。
オウンドメディアの特徴 |
|
---|---|
ホームページの特徴 |
|
オウンドメディアは顧客の疑問解決や製品の魅力を伝えるためのコミュニケーションツールであり、公式ホームページは企業や製品の情報を一方向に発信するツールだと理解しましょう。
両者の目的と性質を混同しないようにし、状況に応じて適切に使い分けることが重要です。
オウンドメディアを始める手順
オウンドメディアを始めるための手順は以下の通りです。
1.運用する目的を決める
運用する目的を決めることは、オウンドメディアを始める上でのはじめの一歩といえます。目的が明確でなければ、求める成果を得るための行動は起こせません。
まずは、オウンドメディアを運営する目的を決めましょう。
- 商品を知ってもらいたい
- 集客につなげたい
- 企業のイメージを作りたい
上記のような目的を決めることで、誰に向けてどのようなコンテンツを発信するか、行動指標が明確になります。
2.ペルソナ・メディアのコンセプトを設定する
ペルソナ・メディアのコンセプトを設定することは、ターゲットユーザーとの関係構築やコンテンツ提供、マーケティング戦略の成功に直結する重要なステップです。
的確にターゲットユーザーにアプローチできれば、ブランドの知名度や認知度が高まるでしょう。
ペルソナ・メディアのコンセプトは、自社製品やサービスを利用する可能性があるターゲットユーザーの興味・関心、ライフスタイル、行動パターンなどを深堀しながら設定します。
ターゲットユーザーが求める情報や興味を把握し、その方向性に合わせたコンテンツを提供すれば、満足度の高いコンテンツを作れます。
3.メディアの運用方法を決める
自社のメディアをどこで・どのように運用するのか決めましょう。
- 既存サイトを利用
- 新規サイトを作る
- SNSを活用するなど
ターゲットユーザーが利用しているプラットホームを選定し、オウンドメディアを運用しましょう。
コンテンツはターゲットユーザーのニーズや関心に合ったものとし、価値のある情報を提供することが重要です。
メール配信や顧客データとの連携といったシステム面を考慮するなら、具体的な運用方法も検討が必要になります。
なお、自社で行うためのノウハウやリソースがない場合は、外注化も選択肢となります。以下の記事ではおすすめの運用代行会社を紹介しているので、参考にしてください。
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オウンドメディア運用代行のおすすめ6選!選ぶポイントや依頼費用も紹介
4.配信体制を整える
メディアを運営するためには、配信体制を整えることが必要不可欠です。
メディアの運営には下記のような作業が必要となります。
- 企画出し
- 記事の作成・編集
- 推敲後のアップロード
- 定期的なメンテナンス
- 成果の分析 など
配信体制を整えることで、効率的なコンテンツ制作や一貫性の維持、タイムリーな情報提供、成果の評価・改善が可能になります。
すべての作業を一人で対応するのは困難なため、チームで対応する体制を作りましょう。
オウンドメディアは目的を設定しての運営が大切
オウンドメディアを運営すれば、自社製品・サービスの認知や集客の促進につながるだけでなく、収益化も期待できます。
ただし、オウンドメディアの立ち上げには、運用目的の明確化が不可欠です。顧客関係強化やブランディング、集客など、目標に合わせた戦略を立てられれば、目的とした成果が得られます。
オウンドメディアの目的の設定が難しい方や、運営や管理ができるか不安な方は、フラップネクストにご相談ください。
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