オウンドメディアのメリット・デメリットとは?オウンドメディアに期待できる効果
「オウンドメディアを運用するメリット・デメリットが知りたい」
「オウンドメディアを運用することで期待できる効果を知りたい」
この記事ではオウンドメディアのメリット・デメリットや期待できる効果について解説します。
オウンドメディアを運用することで、貴社の事業成長につながるかをご判断いただけるでしょう。
また、オウンドメディアの運用を成功させるコツも合わせて解説しているため、参考にしてください。
- オウンドメディアが注目されている理由
- オウンドメディアを運用することで期待できる効果
- オウンドメディアのメリット
- オウンドメディアのデメリット
- オウンドメディアを成功させるためのポイント
オウンドメディアとは|注目される理由
オウンドメディアとは、企業が保有し運用するメディアのことです。
Webサイトやブログなどの直接情報を発信するチャネルが該当します。
近年、オウンドメディアは以下の2つの理由から注目されています。
上記について詳しく解説するので参考にしてください。
ユーザーの消費行動の変化
現代の消費者は商品を購入する前にインターネットで情報を調査する傾向があります。
その背景として、新型コロナウイルスにより消費者の購買におけるデジタルシフトが進んだことが影響していると言われています。
2017年から2022年の、Webを通した商材の認知・購入の増加率は次のとおりです。
Webで認知→Webで購入 | Webで認知→店舗で購入 | 店舗で認知→Webで購入 | |
2017年 | 20.8% | 8.5% | 2.7% |
2022年 | 28.7% | 11.6% | 3.5% |
増加率 | 7.9%増加 | 3.1%増加 | 0.8%増加 |
他にも2017年から2022年の間で、「店舗で比較検討する際その場でWebから情報収集する消費者が増加した」結果も出ています。
- 「その場で商品のメーカーサイトを見た」3.7%増加
- 「その場で商品に関する口コミサイトを見た」1.8%増加
- 「その場で商品に関する他のWebサイトを見た」1.6%増加
参照:「Adobe Digital Survey消費者動向調査2022」
上記を踏まえると、企業はターゲットと接触するためにWebを用いたマーケティングが必須だと言えます。
ただし、ネット上にはさまざまな情報が溢れかえっているため、消費者が情報を取捨選択する力も培われてきました。
そのため、あからさまなWeb広告は敬遠されてしまう傾向があります。
そこで、Web上で消費者のニーズを満たす有益な情報を提供し、自然な形で自社の商材を知ってもらい比較検討してもらうことが必要です。
文字数に制限がなく、画像や動画も投稿できるオウンドメディアのコンテンツは、ユーザーのニーズを網羅的に満たせる最適な媒体だと言えます。
広告費の高騰化
現在、多くの企業がWeb広告を活用しています。
そのため、顕在層が検索する購入につながりやすいキーワードの費用は、年々高騰しています。
Web広告によるリーチ拡大には大きな金銭的な負担が必要です。
しかも、出稿をやめた途端に露出がなくなってしまうため、Web広告を集客に活用する際は継続して費用をかけ続けなくてはなりません。
多額の広告費がネックとなり、継続運用が難しい場合も多いでしょう。
オウンドメディアならば、SEO対策を行うことでコンテンツを検索結果の上位に表示させることができます。
一度上位に表示されれば、軽微なメンテナンスをおこなうだけで広告費をかけずに多くのユーザーにリーチすることが可能です。
オウンドメディアを運用する目的と期待できる効果
企業がオウンドメディアを運用する目的は多岐に渡ります。その一方で、その目的に応じて期待できる効果もさまざまです。
そこでオウンドメディアの主な運用目的と期待できる効果について解説します。
オウンドメディア運用を検討している方は参考にしてください。
見込み客の獲得
オウンドメディアは貴社のターゲットとなるユーザーにアプローチし、見込み客を獲得できます。
ユーザーは、悩みを解決するためにGoogleなどの検索エンジンを利用します。
その際、ユーザーの興味やニーズに応えたコンテンツを提供し、解決方法の1つとして貴社の商材を紹介することで、自然と興味を持ってもらうことが可能です。
また、オウンドメディアに投下できるコンテンツの量には、制限がありません。
ユーザーが検索するであろうさまざまなKWでコンテンツを作成できるため、潜在層から顕在層まで幅広いユーザーへアプローチできます。
そのためには例として次のようなコンテンツを作成することをおすすめします。
- ユーザーの悩みの解決方法
- 自社サービスや製品の口コミ・事例
- 専門的な情報やノウハウ
- 製品やサービスの利用をサポートするコンテンツ
オウンドメディアはより広範囲のターゲット顧客にリーチし、多くの見込み客を獲得できるツールと言えるでしょう。
ブランディング・認知度の向上
オウンドメディアは、ブランディングと認知度の向上にも役立ちます。
自社の専門知識や商材の強みをコンテンツを通して伝えることにより、「⚪︎⚪︎に専門的な会社といえば貴社」「⚪︎⚪︎に強い商品ならば貴社」と第一想起を得ることも可能です。
これにより、「⚪︎⚪︎を重視して選びたい」というユーザーの評価軸と接点を持てます。
ブランディングを向上させるためには、以下のようなコンテンツを作成することが必要です。
- 自社の商品やサービスの強み
- 競合他社のサービスと比較した内容
- 業界における専門知識
- 自社サービスを活用するメリット
上記のようなサービスや顧客にとって有益な情報を配信することで自社の認知度が高くなり、魅力も伝わりやすくなります。
人材の獲得
オウンドメディアは企業のカルチャーやビジョンを発信する場としても利用できます。
企業のカルチャーやビジョンを発信することで、企業の価値観に共感する優秀な人材を引き寄せることも可能です。
例えば、社員インタビューや職場の雰囲気を紹介する記事を掲載すれば、求職者にとって魅力的な職場として企業をアピールできます。
求職者からの応募数を増やし、採用の選択肢を広げることが可能です。
しかも、自社のことをよく理解した応募者が多くなるため、採用後に「イメージと違った」と言って人材が辞めてしまうようなミスマッチも防げます。
オウンドメディアは優秀な人材を採用しやすくなるだけでなく、離職率を抑える効果も期待できるので採用活動に困っているならぜひ利用してみてください。
収益化
オウンドメディアを通じて直接的な収益を得ることも可能です。
その方法には次の2つがあります。
- オウンドメディアを通し自社商材の購入につなげる
- 広告を掲載する
自社の商材購入につなげることを目的として運用する企業がほとんどのことでしょう。
しかし、運用したばかりのオウンドメディアは集客力が低く、かけたコストを迅速に回収し黒字化したいと思うものです。
そこで、貴社の商材と関連した広告を掲載する方法を活用すれば、自然な形で広告収入を得ることができます。
例えば次の方法などがあります。
- 比較検討段階のユーザーに向けて自社商品と他社商品のランキング記事を作成
- 他社商品はアフィリエイト広告の出稿があるものを紹介→自社商品の購入につながらなくても収益を得られる
ユーザーにとって違和感のない形で収益化するためにも、オウンドメディアを収益化するコツを解説した記事も合わせてご確認ください。
オウンドメディアの6つのメリット
オウンドメディアの以下のメリットにより、費用対効果の高い状態で貴社の目的達成を目指すことができます。
オウンドメディアのメリット|見込み客を育成しやすい
オウンドメディアに流入した見込み客を育成しやすいメリットがあります。
理由は次の2つです。
- 認知〜購入まで各段階のユーザーニーズを満たすコンテンツを作成できる
- CVポイントを設置できる
商材の認知から、比較検討、購入に至るまでのさまざまなニーズに対応したコンテンツを作成できます。
さらに、コンテンツ内に他のコンテンツへのリンク(内部リンク)を設置することも可能です。
上記により、例えば保湿クリームが商材の場合、以下のように見込み客を育成できるでしょう。
- ユーザーが「乾燥 肌かゆい」で検索
- コンテンツを通し、かゆみをケアする方法を提供
→一つの解決策として保湿クリーム(自社製品)を提示
→ただしユーザーは比較検討し商品を購入する傾向がある
→そこで自社商品も含めた保湿クリームの比較記事へ誘導 - 比較したうえで自社の商品の購入につながる
他コンテンツへの誘導へ促すことにより、ユーザーの購買意欲を高めることが可能です。
また、コンテンツを見ただけでユーザーは購入に至らないケースもあります。
そこで、ユーザーの温度感に合わせてCVポイントを設置できることもオウンドメディアのメリットです。
CVポイントでは、オウンドメディアから次のようなコンテンツへ誘導し、他媒体も用いながらユーザーを育成します。
- ホワイトペーパー
- メールマガジンの登録
- LINEの登録
- ウェビナー
など
他のコンテンツを用いることで、ユーザーの温度感にあわせた情報を配信し育成することができます。
特にSNSでは、各媒体によってリンクを設置できる位置や、文字数に制限があるものです。
しかしオウンドメディアならば、文字数やリンクを設置できる箇所に制限がありません。ユーザーに自然な流れで訴求できるため、ユーザーを育成しやすい点はオウンドメディアならではの強みです。
オウンドメディアのメリット|商材の強みを適切に伝えられる
オウンドメディアは、テキスト・画像・動画などのコンテンツを通し商材の魅力を適切に伝えられることもメリットです。
例えば、以下のようなコンテンツを通して、情報を正確に伝えられます。
- 製品の特性や利用シーンを詳細に描写した記事
- 使用者の体験談やレビュー
- 自社のサービスや製品に関する動画
- 自社サービスについて詳しく記載した資料ファイル
- 視覚的に伝わりやすい図解
文章だけでは魅力が伝わりにくい外形的な要素が重視される商材や、仕組みが複雑なサービスなどは、コンテンツ内に画像・動画を挿入することを推奨します。
一方で、SNSなどの他のツールは文字数や動画の尺に制限があります。
また、広告LPやバナーは1枚のページと画像で訴求しなくてはなりません。
オウンドメディアには上記のような制限がないため、ユーザーに製品の利点や使い方を深く理解してもらえるでしょう。
オウンドメディアのメリット|コンテンツが資産として残る
一度作成したコンテンツが資産として残ることもオウンドメディアならではのメリットです。
品質の高いコンテンツを作成すれば、SEOで上位表示させることができます。
一度上位表示したコンテンツは、安定して検索結果の上位を獲得し続けます。
さらに、そのコンテンツに関連したKWのコンテンツを作成していくことで、該当のコンテンツや関連コンテンツの順位を底上げすることも可能です。
品質の高いコンテンツを作成すればするほど、オウンドメディアに貢献する資産となります。
一方で、SNSやメルマガはその場限りで効果が薄れてしまうケースがほとんどでしょう。
特にSNSは、拡散されやすいタイムライン形式のコンテンツはフロー型です。
短期的にリーチの拡大はできますが、露出し続けるためには継続的に品質の高いコンテンツを一から作り続けなくてはなりません。
一度作ったコンテンツが永続的に目的達成に貢献する点は、オウンドメディアのメリットと言えます。
オウンドメディアのメリット|SNSとの相性が良い
オウンドメディアのメリットは、SNSとの相性が良いという点にもあります。
SNSは、拡散力が高いものの1つのコンテンツに挿入できる情報量に限りがあります。
一方オウンドメディアは、情報量を自由に操作できますが、SEOで上位表示されるまでには時間がかかるものです。
そこで、SNSの投稿からオウンドメディアを共有することにより、上位表示されていない初期段階でも顧客の流入を見込むことができます。
さらに、オウンドメディアのコンテンツをSNSから拡散することで、Google砲(Google Discover)に期待することもできます。
Google砲とは、GoogleのアプリやChromeで「おすすめ記事」や「Google Discover」に記事が掲載されることです。
これにより、アクセス数が短時間で急増し、検索順位にも良い効果をもたらすと言われています。
Google砲は、次の条件を満たした際、発動されることが多いです。
初期の流入を取る | 検索エンジンからでなくSNSから初期の流入を取る 「初期から多くの流入がある記事=ユーザーにとって有益な記事」と判断されやすくなる |
トレンド性のある内容を取り入れる | 「Google Discover」には、ニュースサイトが掲載されやすい 新鮮なコンテンツを配信することを重視している傾向にあるため時事ネタを取り入れてみる |
専門性・信頼性・権威性を意識したコンテンツを作る | ユーザーのニーズを満たす質の高い記事を作成することが大前提として大切 時事ネタばかり取り上げていてもGoogle砲の発動は難しい 特定の分野に特化したコンテンツの投稿と、ユーザーのニーズを満たす質の高いコンテンツが投下されたメディアを構築する |
このように、オウンドメディアはSNSと一緒に運用することで相乗効果に期待ができます。
オウンドメディアのメリット|ファンを獲得できる
オウンドメディアを通し、顧客をファン(リピーター)に育成できることもメリットです。
これにより、顧客一人あたりのLTVを引き上げることができます。
マーケティングには、1:5の法則があります。
「既存顧客に対して売上をあげるためのコストが1のとき、新規顧客に対しては5のコストがかかる」というものです。
そのため、既存顧客をファンに育成することも非常に重要です。
オウンドメディアならば、次のコンテンツを投稿することで既存顧客をファンにすることもできます。
- 商材の効果的な活用方法
- 商材を購入しニーズを満たすことで新たに生まれる潜在ニーズを満たした記事
- 併用することでシナジー効果を期待できる自社商材の紹介
オウンドメディアでは、ユーザーに価値のあるコンテンツを提供できるからこそ、企業として信頼してもらいやすくなります。
そのため、一度商材を購入してくれたユーザーに対し、自然な形で他商材をおすすめできるのも良い点です。
オウンドメディアのメリット|リスティング広告と相性が良い
オウンドメディアはリスティング広告とも相性が良いことがメリットです。
具体的には次のように活用することができます。
- そもそも商材が市場に受け入れられているかコンテンツ設計前に確認できる
- ターゲットが検索するKWのデータをリスティング広告から取得できる
新しい商材をリリースした初期段階では、広告を活用してリーチを拡大することも重要です。
なぜなら、そもそも商材が市場に受け入れられるものなのかを確かめることができるためです。
ここで市場に受け入れられていないと判断した場合には、オウンドメディアのコンテンツを量産する前に商品設計を見直すことができます。
商材が市場に受け入れてられないのにも関わらず、オウンドメディアを運用すると次の問題に直面する場合があります。
- 質の高いコンテンツを量産
- 検索結果上位を獲得しトラフィックが増える
- しかし商材自体がユーザーニーズを満たしていないためCVにつながらない
この場合、そもそも作成したコンテンツ自体が無駄になってしまうでしょう。
また、一度リスティング広告を運用してみることで、CVに直結しやすいKWを探ることも可能です。
たとえば、オウンドメディアを運用する目的がエンジニア採用だった場合、「Ruby 求人」「Python 求人」といった顕在KWで広告出稿をおこなうことが予想されます。
この時、例えば『Rubyに関するKWはクリック単価が低い且つクリック率が高い』といった、CVしやすいKWのデータを取得できます。
広告を運用して得た「競合性が低いのに需要がある」KWから優先してオウンドメディアの記事を作成することにより、無駄を省きながらコンテンツの制作ができます。
オウンドメディアの3つのデメリット
オウンドメディアには、以下のようなデメリットも存在します。
上記のデメリットを理解していないと途中でコンテンツの配信が止まってしまうなどオウンドメディアの運用に失敗してしまう事態になりかねなりかねません。
オウンドメディアのデメリット|成果が出るまで時間がかかる
オウンドメディアは、「成果が出るまでに時間がかかる」というデメリットがあります。
コンテンツが検索エンジンで上位表示され、訪問者の増加やリードの獲得につながるまでには、6ヶ月から1年程度の時間が必要なためです。
成果が出ない間も継続してコンテンツの作成を続けなくてはなりません。
そのため、成果が出るまでに時間がかかる点を認識しておかないと、チームで熱量を維持することが難しくなるケースもあります。
KGIやKPIを設定し、目標を1つ1つクリアしていき、チームの士気を維持しましょう。
オウンドメディアのデメリット|多くのコストがかかる
オウンドメディアの運用はそれなりのコストがかかるという点もデメリットです。
主に次のコストが必ずかかります。
- 人件費
- オウンドメディアの構築費
オウンドメディアは、品質の高い記事を目指すのであれば1つの記事作成に5時間以上時間がかかるものです。
もしも社員に専門的な知識がないのならば、知識の習得にも時間がかかります。
また、外部の専門家を雇う際も外注費がかかります。
また、オウンドメディアを運用するためのCMSの導入や管理にも費用が発生します。
具体的には以下の費用です。
- システム保守費用などのオウンドメディアの運営管理にかかる費用
- サーバーやドメインなどの費用
とはいえ、継続して広告を出し続ける費用と比較すると、長期的にはオウンドメディアのほうが費用対効果は高いです。
長期目線で考えるならオウンドメディアの運用をおすすめします。
オウンドメディアのデメリット|専門的な知見が求められる
オウンドメディアを運用して成果を得るためには、次のことを実施しなくてはなりません。
- オウンドメディアの戦略設計
- コンテンツの作成
- 定期的な効果測定と改善施策やリライト案の打ち出し
それには主に以下のような専門的な知見が必要となります。
- オウンドメディアを構築する際に戦略を設計する力
- SEO対策に関する知見(ツールの使い方や数値分析に関するノウハウなど)
- SEOライティングに関する知見
- 自社の分野に関する専門的な知見
- サイトのコーディングに関する知見
- 画像や動画を作成する際のデザインに関する知見
「自社の分野に誰よりも詳しい自信がある」場合でもその情報を適切な形でコンテンツ化しない限り、SEOで上位表示させることは難しいでしょう。
このため、オウンドメディアを始める際は、各分野の専門家を集めて継続して運用できる体制を構築することが大切です。
メリットの多いオウンドメディアを構築するためのフラップネクスト式ポイント
オウンドメディアは企業にとってメリットが多いですが、ポイントを押さえて取り組まないと成果が出ません。
成果を出すためにも、オウンドメディアの専門家であるフラップネクスト式の4つのポイントをご紹介します。
上記のフラップネクスト式ポイントをよく理解してからオウンドメディアを始めるようにしてください。
カスタマージャーニーからキーワードを選定する
オウンドメディアの成功の一因は、ターゲット顧客への適切なキーワード選定にあります。
しかし、理想的な顧客像とコンテンツのキーワードが一致していないと、目指す成果の達成は困難です。
そこで、最初に重要となるのが「誰を対象に情報を発信したいのか」というペルソナ設定になります。
ペルソナとは、あなたの製品やサービスを必要とする具体的な人物像のことです。
設定することで、コンテンツ制作時に具体的な人物像を思い浮かべながら、その人々に直接訴えかける文章を生み出せます。
また、ペルソナ設定に加えてカスタマージャーニーの作成も重要です。
カスタマージャーニーとは顧客が商品やサービスに接触し比較検討から購入、使用、そしてアフターサービスまでの一連の経緯を顧客の視点で描き出すものになります。
オウンドメディアにおいてはカスタマージャーニーに基づいて顧客がどのような情報を求め、どのような段階でそれを必要とするのかを理解することが重要です。
ペルソナ設定とカスタマージャーニーを通じて、以下のような質問に答えることで、より具体的なキーワード選定が可能となります。
- 顧客が抱える課題は何か?
- 顧客の現在の状況はどのようなものか?
- 顧客が求める未来像は何か?
上記を実施して選定したキーワードを元にキーワードリストを作成し、リストを通じてペルソナとカスタマージャーニーに基づいた関連性の高いキーワードを選びます。
このように、オウンドメディアにおけるキーワード選定は、顧客理解とエンゲージメント向上のための重要な手段です。
カスタマージャーニー作成などについて更なる理解を深めたい方は、以下の動画も参考にしてみてください。
キーワードの網羅と重複に注意する
オウンドメディアを成功させるためには、キーワードの網羅性と重複に注意する必要があります。
まず、キーワードの網羅性が欠けてしまうと効果的なキーワードを選定できません。
例えば、「脱毛」や「医療脱毛」をツールに入力し、サジェストキーワードを大量に生成することは可能です。
しかし、それだけでは全ての脱毛領域を網羅できているわけではありません。
部位別のキーワードを出すとか、さまざまな悩みやシーンをカバーする拡張が必要になります。
また、クライアントからのヒアリングは非常に重要で、彼らから得られる現場の課題や悩みはキーワード選定の重要なヒントとなります。
データだけを見て完全に網羅することは不可能なので、きちんとしたヒアリングを行うようにしましょう。
次に、キーワードが重複してしまうと同じ検索ニーズ向けに2つの記事を作ることになり、無駄なコストがかかります。
例えば「医療脱毛おすすめ」と「医療脱毛ランキング」は、文字列としては違いますが、同じような検索意図を持っている可能性が高いです。
このように重複性のあるキーワードを見つけ無駄記事を作成しないようにしてください。
ちなみに重複性のあるキーワードを見つける手順は以下になります。
- データに基づいて約70%のキーワードを削除する
- 目視でチェックする
- 各キーワードの上位10サイトのURLを取得し、それらが似ているものを機械的に統合する
- 検索ボリュームが一番大きいキーワードをメインキーワードとする
- メインキーワードに関連するものをサブキーワードとしてリスト化する
上記の手順により、キーワードの重複を効率的に排除することができます。
なお、紹介したポイントについては下記の記事で詳しく紹介しているので参考にしてみてください。
専門家を配置する
オウンドメディアは、ユーザーのニーズを全て網羅する質の高い記事が求められます。
ユーザーのニーズを満たさない記事は、検索エンジンから評価されないため、トラフィックを獲得できません。
単にSEOを意識しただけの記事でなく、専門家だからこそ提供できる知見や切り口を取り入れた記事にすると、競合記事との差が生まれようやく上位表示されるものです。
上記のような質が高くオリジナリティのあるコンテンツを配信するために、コンテンツ制作プロセスに専門家の参加を推奨します。
具体的には以下のような人材です。
- 全体の流れを見守り、必要に応じて指導を行う「アドバイザー」
- コンテンツの品質と方向性を監督する「ディレクター」
- 専門家の意見をもとにコンテンツを具体的に作成する「ライター」
このような制作体制を組むことで、情報の正確性を保つとともに、自社の視点や価値観を反映した独自性のあるコンテンツを生み出すことができます。
また、他社との差別化が図れ、SEO対策も兼ね備えた質の高いコンテンツを提供することも可能です。
さらに詳しい情報が欲しい方は、具体的なコンテンツ作成の方法やSEO対策について解説している下記の動画を確認してみてください。
定期的に記事のリライトをおこなう
オウンドメディアの成功のポイントの一つは、コンテンツが検索エンジンの上位表示を維持することです。
上位表示を維持するにはSEOの評価を一定に保つことが求められますが、そのためにはコンテンツの定期的なリライトが不可欠です。
リライトとは、既存の記事やコンテンツを見直し情報を更新したり、文言を改良したりする作業を指します。
適切なリライトを実施することでコンテンツの鮮度を保つとともに、SEO効果を維持・向上させることが可能です。
特にオウンドメディアにおいては、読者に対して最新かつ有益な情報を提供することが求められます。
リライトはそのための重要な手段であり、読者からの信頼を維持し、さらには新規の読者を獲得するための重要なプロセスといえるでしょう。
なお、リライトの具体的な手順は以下の通りです。
- リライトの対象となるコンテンツ・記事をリストアップする
- 各コンテンツ・記事について、リライトの方針を決定する
- 実際にリライト作業を行う
リライトのポイントについては、以下の動画でも詳しく解説しています。
より深く理解を深めたい方は、ぜひこちらもご覧ください。
オウンドメディアに関するよくある質問
ここではオウンドメディアに関する以下のよくある質問に回答していきます。
解説する内容を参考にしてみてください。
オウンドメディアの効果測定方法は?
オウンドメディアの効果測定方法としてSEOレポートの活用がおすすめです。
また、その際以下のツールなどを活用し効果測定を行います。
- Google Analytics
- Google Search Console
- Ahrefs
- ヒートマップツール
それぞれのツールの特徴を理解して利用してみてください。
なお、SEOレポートに関してはホワイトペーパーで詳しく解説しています。
オウンドメディアは必要ですか?
オウンドメディアはネット広告の規制や広告効果の低減などにより必要性が高まっています。
しかも、企業にとって多数のメリットがあるため、オウンドメディアは必要です。
メリットについてはこの記事で詳しく解説しています。
オウンドメディアのメリット・デメリットを理解して運用を始めよう
オウンドメディアには以下のメリットがあるため、費用対効果の高い状態で貴社の目的達成を目指すことができます。
- 見込み顧客を育成しやすい
- 商材の強みを適切に伝えられる
- コンテンツが資産として残る
- SNSとの相性が良い
- ファンを獲得できる
- リスティング広告と相性が良い
事業成長を望んでいる場合には、運用することを推奨します。
しかし、オウンドメディアは継続的に高品質なコンテンツを配信する必要があり、企業にとって負担が大きいものです。
そのため、自社に十分なリソースがない場合は、弊社フラップネクストへご相談ください。
貴社の課題と予算をもとに最適なご提案をさせていただきます。
フラップネクストでは、SEO対策をメインに貴社の事業課題を解決します!
「事業目標達成のために必要な施策を教えてほしい」
「自社サイトへのアクセス数をどのように増やせばよいかわからない」
「狙ったキーワードで上位表示ができない」
そんな課題に対して、専門のコンサルタントが事業目標から逆算して最短で成果に繋がる施策を提案します!
貴社の課題を分析した上でオーダーメイドの施策を、WEBに詳しくない方でもわかりやすくお伝えします。
オウンドメディア構築・運営支援サービス【Strategic Media】
株式会社フラップネクストのオウンドメディア構築・運営支援サービス【Strategic Media】では、お客様のメディアにフラップネクストのメディアチームが入り、貴サイトのゴール設定から記事制作、効果検証、リライトまでを一貫してサポートいたします。